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#ネタバレ 映画「洋菓子店コアンドル」

「洋菓子店コアンドル」
2010年作品
終わりと書いてハッピー・エンドと読む
2011/3/18 10:56 by さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

この映画を米国がリメイクするとか聞いたので、なぜかを知りたくて観て来ました。そうしたらナルホドの物語でした。

恋人を追いかけて田舎から出てきた、なつめは、いさかかKYぎみですが、失恋すると、すぐに次の目標に向かって動き始めるバイタリティーの持ち主です。

なにごともハッピー・エンドにたどり着けないうちは道半ばであり、結末はハッピー・エンド以外にありえない、という人生哲学を実行する娘なのです。

悲劇のオペラ「椿姫」の後編を強引に作り、ハッピー・エンドの映画「プリティー・ウーマン」として発表してしまった米国人の琴線に触れる物語だったのかもしれません。私も好きかも。

★★★★

追記 ( クレタ島の白ワイン )
2016/3/5 9:21 by さくらんぼ

無添加ワインは、長期保存には向かなそうなので、開栓したら、いつも優先して飲んでしまいます。

そうすると日本酒がなかなか減らないのですね。でも、あんまり置いてはおけないので、昨日は日本酒だけを飲んでみました。

そうしたら、これが驚くほど“水っぽく感じた”のです。私の舌が濃厚な赤ワインの味に染まってしまったせいかもしれません。あるいは早く飲まなかったので日本酒のアルコールが抜けてしまったのかもしれません。とにかく「あれっ?」と思った味でした。

でもなぜか かすかに懐かしかったのです。この日本酒の味は、どこかで経験したことがあるのです。

それは私が青年時代に飲んだことのある、“クレタ島の白ワイン”の味に似ていました。そのワインは開栓直後でも上善如水の淡い味で、しかしアルコールが抜けているわけではないので、油断するとガツンと酔ってしまう物なのです。スクリュー・ドライバーではありませんが、女性には、いや男性にも油断のできないワインだったのかもしれません。

日本酒を飲みながら、そんな妖しい白ワインと、まだ行ったことのないクレタ島を想った、これもまたカクテルな一夜なのでした。



(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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