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#ネタバレ 映画「ワン・フロム・ザ・ハート」

「ワン・フロム・ザ・ハート」
映画『ワン・フロム・ザ・ハート』ネタバレあらすじ結末と感想|映画ウォッチ (eiga-watch.com)
1982年作品
灯りは心を揺さぶる
2016/4/25 6:49 by さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

若き日に映画館で観ました。それからTVでもう一度。

感想は「なぜ、あのカップルは些細なことで喧嘩ばっかりしているのか」でした。それにうんざりしてこの映画とも別れたのです。

当時、私はシナリオがおかしいと断じていましたが、それは単に私が子供で男女の心の綾を知らなかっただけかもしれません。今でもそちらは自信がありませんが、機会があればもう一度チェックしてみたい作品です。

でも、捨てるには惜しいほど映像が美しすぎたので、当時から忘れられませんでした。全編セット撮影で、しかも、雨に濡れた歩道にネオンの灯りが映るところなど、胸キュン映像が満載。

とくに映画のラストには、全身全霊、TVドラマ「101回目のプロポーズ」なみの求愛をしたのに、ヒロインに振られてしまった男が出てきます。飛行機のドアが非情にも閉まり、彼女は空へ飛び立って行きました。

彼はボロ雑巾のようになって帰宅し、暗い室内、灯りを点ける元気もなく座っています。

すると、しばらくの後…

部屋にあるランプが、ひとつ、またひとつ、と点燈していくのですね。この灯りのなんと美しく暖かいことか…

そして最後にはドアが開き、なんと彼女が入って来たのです。飛行機から降りていたのですね。

あの時の彼の歓び…

私も他人事とは思えず、あふれる涙が止まらなかった覚えがあります。

チャップリンの名作映画「街の灯」では、盲目の花売り娘がチャップリンの「愛を『灯り』と感じていた」のですが、映画「ワン・フロム・ザ・ハート」は、その娘の気持ちを、私たちにも疑似体験させてくれた作品だったのかもしれません。

追記 ( 旅の慰みもの ) 
2016/4/25 15:03 by さくらんぼ

「旅の慰みもの」という言葉を知って感心したことがあります。孤独な一人旅でも、宿のそばにライブ演奏のレストランがあったりすると幸せになれますね。

最近ギターを買った私は「楽器も老いの慰みもの」だったと気がつきました。フォークブームのころに練習したことがありましたが、中断せず、音楽教室にでもかよって腕を磨いておくべきでした。

皇族の皆様の家族演奏会をTVで拝見したことがありますが、あれは本当に素晴らしい。庶民でも、子どもの頃から、何か楽器一つを弾けるようにしておくことは大切なことだったのだと、やっと気がつきました。

たとえばギター上手な方はたくさんいらっしゃいますが、YouTubeで見た彼女のギター演奏も、うらやましい限りです。↓

(Utada Hikaru) First Love - Gabriella Quevedo - YouTube


(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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