見出し画像

#ネタバレ 映画 「M:i:III」

「M:i:III」
2006年作品
契約の優先順位を考える 
2006/7/8 17:38 by 未登録ユーザ さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

(  映画「ウインドトーカーズ」にもふれています。 )

ニコラス・ケイジさん主演の戦争映画「ウインドトーカーズ」を思いだすと、あれはキリスト教信者である主人公が、戦地で、軍の命令と、自らの心(信仰)の狭間で苦しむ映画だったのだと思います。

「人は二人の主には仕えることが出来ない」のです。その苦しみを、味方である通信兵を殺さなければならないエピソードを通し、又、小さな島であるサイパンでの日米入り乱れての戦いを通し、表現していたのだと思います。あの小さなサイパンは、主人公が葛藤する心象風景そのものだったのでしょう。

ならば、この映画「M:i:III」は、妻を愛する、という神との契約と、職務上の秘密を守る、という組織との契約の狭間で、苦しむ主人公の映画ではなかったかと思いました。

主人公・イーサンが、結婚の契りの時、神父さんから「愛は軽々しく誓ってはならない」というような意味の言葉をかけられていたのが印象に残りました。さらに、その契りを試すがごとく挑戦してきたのが、バチカンから出てきた男だというところが、少し意味あり気でしたね。

映画「ウインドトーカーズ」はしみじみとした余韻が楽しめますが、映画「M:i:III」もスカッとしたアクション満載で、避暑の2時間を楽しませてくれました。



(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?