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東洋医学メモ

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東洋医学について分かりやすくまとめています(つもりです)質問あったら連絡していただけると本当にありがたいです。よろしくお願いします!!
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記事一覧

鍼の基礎研究から臨床への展望

はじめに鍼や灸、按摩といった東洋の伝統的な療法は、痛みを和らげたり内臓機能を調整したりす…

難治性疼痛の病態メカニズム

はじめに痛みとは主観的な経験であり、組織の実際の損傷や潜在的な損傷を示す警告信号です。…

臓器間ネットワークによる恒常性と代謝疾患

はじめに交感神経系と副交感神経系は、自律神経系の2つの主要な構成要素です。交感神経系は、…

非薬物療法としての鍼灸治療の役割

序論片頭痛は、片側性の強い拍動性の頭痛を主症状とし、嘔気・嘔吐や光音過敏などを伴う疾患で…

頭痛診療における東洋医学的問診の有用性について

序論従来の西洋医学的頭痛診療アプローチは、患者個人の全体的な状況を十分に捉えきれないとい…

頭痛専門医を対象とした鍼灸治療に対する障壁とイメージ調査

序論頭痛専門医の間で鍼灸治療への関心が高まっている。鍼灸治療の有効性が認められてきたこと…

緊張型頭痛患者における鍼治療の効果に関する研究

序論緊張型頭痛(TTH)は、持続的で圧迫感のある頭痛が代表的な症状ですが、筋肉の緊張に伴う頭痛も特徴的です。TTHに対する既存の治療法としては、薬物療法(非ステロイド性抗炎症薬、トリプタン薬、鎮痛剤など)のほか、行動療法や神経調整療法、健康食品なども選択肢となっています。中でも非薬物療法の一つである鍼治療(Acupuncture、ACU)は、頭痛の即時的な緩和に一定の効果があることが報告されています。しかし、その効果は持続せず、薬物療法からの離脱を図るには改善の余地があります

頭痛に対する鍼灸治療の効果とその作用機序

序論鍼灸治療は2000年以上の歴史を持つ東洋医学の代表的な療法であり、日本にも古くから伝わっ…

鍼鎮痛の生理学的作用機序

序論鍼治療は、長い歴史の中で発展を遂げてきた伝統医療です。その起源は古代中国に遡り、気血…

東洋医学における肩こりの分類と効果的なツボ

肩こりの原因と症状筋肉の緊張は、長時間同じ姿勢を保つことやストレスによって引き起こされま…

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頭痛における自律神経機能

序論片頭痛は頭痛発作を特徴とする慢性的な疼痛障害である。発作の際には自律神経系の異常も認…

鍼治療と胃腸機能の調整

概要この論文では、鍼治療が胃腸運動、内臓感覚、胃腸バリア、脳腸軸に与える影響について、過…

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更年期障害とツボ

更年期障害とは更年期障害は、女性ホルモンの減少によって引き起こされる身体的および精神的…

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不眠症に効果的なツボとその活用法

不眠症の概要不眠症は、入眠困難や中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害といった多様な症状を伴う睡眠障害です。これにより、日中の眠気や集中力の低下が引き起こされ、生活の質が著しく損なわれます。特に、睡眠の質が低下することで、心身の健康に悪影響を及ぼすことが多く、慢性的な不眠は精神的なストレスを増大させる要因ともなります。これらの症状は、個々の生活習慣や環境に大きく影響されるため、早期の対策が求められます。  不眠症の原因は多岐にわたりますが、主な要因としてストレスや環境要因が挙げられま