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その色はジェンダーバイアス?

保育の現場でもジェンダーバイアスを生まないための動きが広まっているようです。

たとえば、男の子はブルー、女の子はピンクといった区別をしないとか。

色によるジェンダーバイアスは分かりやすいし、バイアスを生まないための対応もしやすいです。

でもですね、それはちょっと違うんじゃ、、と思うことがあって。

大人の自由は封印

2024年5月30日の日経新聞夕刊の記事にあったのですが。

性差を必要以上に意識しないように職員の服は緑のポロシャツにベージュのズボンで統一している

のだそうです。


こどものブルー・ピンクの区別はなしにする
に加えて
大人も性差を感じない色を着用しないといけない

ジェンダーバイアスを生まない取り組みとして、それは必要なのか?と思ったんですね。


緑とベージュは悪くありません。

大人まで徹底して色を指定されることに違和感。


そもそものジェンダーバイアスを生まないための考え方は、

誰もが好きなものを好きなように選んでいい

なのです。

だったら、職員がピンクを好きならピンクを着たっていいんじゃない?と。

ユニフォームとして色を統一しないといけない
色が決まっている方が楽
という意見はあるとして。


男女問わず好きな色を使っていいんだよ
と発信するために、大人の好みは封印される。

ジェンダーバイアスを意識しすぎるあまり、何だか違うところがねじ曲げられているような。

そこに疑問を感じたのです。

その配色はダサい

超個人的な意見を言うと、緑のポロシャツにベージュのパンツはダサい。

私が職員なら着ていてテンションは上がりません。(色の専門家でなくても)

ダサいなーと思う服を着て仕事をしても、仕事のパフォーマンスは上がらないですよね。

ユニフォームが必要な仕事でないなら、服の色くらい自由に選ばせてほしい。

緑じゃなくて白のポロシャツではダメなの?

(保育現場で白は汚れが目立つのかな)


色彩心理から見ても、緑とベージュの組み合わせをすごくダサいと感じる人がいるんですよね。

万人受けする色はなくても、ジェンダーの中間を狙った末の緑とベージュ、、

これでジェンダーバイアスを回避できています
っていうのは無理矢理な感じがします。

らしさを表す色はバイアスなのか

ジェンダーバイアスと色を考えるとき、いつも悩むのが「女性らしい色」という表現。

代表的な色がピンク。

配色でいうと「ロマンチック」や「エレガント」配色は「女性らしい」と表現されます。

時代的にはこの表現はやめた方がいいのかと思う一方で。

色が「らしさ」を表現するのはバイアスではないとも言えそうで。


プロダクト製品では、女性向けの商品にピンクが多用されています。

たとえばコスメのパッケージ。

ターゲットは、綺麗に(かわいく)なりたい女性。

ターゲットに訴求するため、ピンクの「女性らしい」とか「美」のイメージを使うのは間違いではありません。


ジェンダーバイアスを気にして女性らしいイメージのピンクを排除したとして。

綺麗になりたい人向け商品に緑
って変ですよね。

綺麗になれる気がしません。

色の意味は正しくそのままに使わないと、本当に伝えたいことは伝わらないのです。


そういう意味では「ピンク=女性らしい」って言葉はありではないかと。

女性=ピンク
と断定するのがNGなのであって。


色のイメージのひとつとして
ピンクは女性らしい
という言葉はジェンダーバイアスに当たるのか。

判断が微妙なところです。

(「女性らしい」に限定しましたが、黒は男性的というイメージもあります)



ジェンダーバイアスと色については何が正解もないし、私の考えだって偏りがあるでしょうし。

時代の流れとともに社会の中で少しずつ落とし所が見つかっていくのでしょうね。

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