生誕140年ユトリロ展@美術館「えき」KYOTO
12月25日まで美術館「えき」KYOTOで開催中の「生誕140年ユトリロ展」
会期終了前すべり込みで観覧してきました。
ギリギリに時間をぬってでも行きたかったのは、ユトリロが好き、だからではなく…。
アルコール依存症だった
白の画家だ
ということ以外ほとんど知らないので、絵を、ユトリロの白を堪能したくて行ってみました。
ユトリロと展覧会の超概略
1833年生まれのモーリス・ユトリロ。
恋多き母で、父親は誰か分からない。
母への愛情の飢えから?16歳でアルコール依存症に。
(母はユトリロに愛が無かったわけではない)
アルコール依存の治療のため始めた絵画制作で才能開花。
本展覧会では、1908〜14年頃の「白の時代」の作品を中心に、1915年以降の色使い豊かな「色彩の時代」の作品が紹介されていました。
「白の時代」の作品を前にして
アンミカさんの名言
「白って200色あんねん」
を彷彿とさせると白のバリエーション。
白といえども真っ白はひとつもありません。
作品を間近で見てみると、白に緑、茶色、黄色、青など必ず色が混じっています。
背景との対比によって、白く浮き上がって見えるんですね。
建物や街並みによって、白の表現の仕方が変わって、単調なようで変化のある作品の数々です。
個人的な感想としては、白い風景と直接的な描写、人物がほとんどいない白の時代の作品は、物寂しさを感じます。
日本でも人気の画家のひとり
と言われているそうですが、好きなタイプではないなぁ。
家に飾りたいとは思いません。
「色彩の時代」でトーンが変わる
白の時代の画面の色は、総じてグレイッシュで淡いトーン。
色みは、中間色の緑〜寒色の青みの緑が中心。
暖色といえば、黄色か白に混ざった茶色程度です。
色彩の時代に入った途端、木の緑は濃く、赤茶の鮮やかさが目に入ってきました。
色のトーンがグッと濃くなって、白っぽさがなくなるんですね。
「白の時代ほど評価されなかった」というような解説がありましたが、確かに色彩が入るとフツーの画家って感じがしました。
色彩の時代の作品を観ると、「白の静かな街並み」に感じる筆使いや息遣いこそがユトリロの画風の魅力なんだと思ってしまいます。
しっかり感化され
ユトリロは物寂しといいながら、見終わった後は、白と青緑のコンビがいいなとか、グレイッシュなトーンを素敵に感じるようになりました。
京都駅ビルから外の景色を眺めたら、なんだかユトリロが描く色彩に見えたり。
そう思って見たらそう見えません?
しっかりユトリロに感化されている自分がいました。
この記事をアップしているのは12月23日。
会期終了直前ですが、もしもご興味があれば足を運んだみてくださいね。
〈展覧会情報〉
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