部下の本音を引き出すコツ
SNSで知り合った方が本を出版されたので、拝読させていただきました。
池田千城著『あなたは部下の本音を引き出せていない』
https://amzn.asia/d/cgEXq4e
私は部下もいないひとり事業者ですが、企業様での色彩心理とコミュニケーション研修では、チームビルディングのお話もします。
その際の上司の心構えというのでしょうか、本音を引き出す秘訣を私も知りたくて手に取りました。
色彩心理もうまく使うと、他人の本音が見えてきます。
コンサルタントの視点と色彩心理が共通する点ないかと、それも知りたくて。
読んだ結果、私の研修でも取り入れられる内容がたくさんありました!
ドッグイヤーはたくさんしたのですが、色に絡められるところだけご紹介しますね。
本音が引き出せない上司
本音が引き出せない上司は、待つことができない人。
待つことができないというのは
●せっかちで結論を急ぐ人
●なかなか的を射た話ができない部下に対してじっと聴くことができない人
つい「結論は?」と急かしてしまうようなタイプの人は、赤の性格を持っています。
赤の性格の人は、行動力があってスピード感があります。
即断即決で考えながら走る人。
思いついたら熟考するよりも先に口に出すタイプです。
他の性格の人に比べると時間感覚が早いため、じりじりと待つのが苦手。
赤の人が上司になり、部下が他の色の性格の場合、話すスピードも行動のスピードも同じようにはいきません。
どちらかというと部下の方が委縮しがち。
これでは本音は言えませんよね。
赤の性格の自覚がある人は要注意です。
本音を引き出せる上司の色
本音を引き出せる上司というのは、マゼンタ、グレー、ピンクの性格を発動しないといけないのだなと感じました。
部下の本音を引き出す勘所がいくつかあって、色で表現するならこの3色。
〇無条件に受け止める「無償の愛」…マゼンタ
マゼンタを象徴するキーワードが無償の愛
見返りを求めない慈悲深い愛を表す色
〇懐深く謙虚に聴く…グレー
グレーは思いやりと共感力の色
〇部下の自尊心をくすぐる、思いやり…ピンク
ピンクは人を喜ばせるのが好きで、懐に入るのが上手。愛の色でもあります。
本文中に「思いやり」と「優しさ」は違うというお話がありました。
「優しい」は、相手よりも自分の方が優れていると考えているからこその言動。
「思いやり」じゃ、相手の立場で考える、相手を慮る(おもんぱかる)という意味。
グレーもピンクも「思いやり・優しさ」を表す意味がありますが、使い方に注意しようと思った次第です。
私流のまとめですので、読む方によってとらえる部分は多様だと思います。
本音を引き出すポイントが端的にまとまった1冊です。
部下をお持ちの方、キャリア相談や組織マネジメントに関わる人、短時間で要点を押さえたい人におすすめですよ。
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