見出し画像

[商品パッケージの配色分析3]ジュースが高級商品に

今年は商品パッケージのカラー分析を定期的に記事にしていきたいと思っています。

カラー分析は色彩検定を勉強する方にも役立つように、新配色カード199a(以下、配色カード)を使ってご紹介していきますね。


今日取り上げるのは、フロリダスモーニングの贈答用パッケージ。

名前の通り、フロリダ産バレンシア種のオレンジジュースが始まりの会社です。

深いグリーンに、鮮やかな山吹色のロゴデザイン。
配色カードの近似値は、背景のグリーンがdk14、英文字がv7

円の中のイラストには別の色もありますが、グリーンとイエローが入っていて全体の統一感を損ないません。

深い色、明度が低めの色(黒に近い色)は、値段感覚としては高級なイメージになります。

産地・品種・旬などフルーツの選定にこだわりをもち、スーパーに並ぶお手軽ジュースとは一線を画すジュース。

本格派や特別感をも表す色となっています。


文字のv7(赤みの黄色)は、バレンシアオレンジのジュースの色。

だいだい色に寄った色になれば、日本の「みかん」になりそう。黄色だとオレンジの熟れている感じがしない。

ほんのりだいだい色が混じった山吹色が、絶妙にオレンジの良さを出しているように思います。


配色技法としては暗い色と明るい色のコントラストが効いていて、文字が非常に読みやすくなっています。

背景色に対して山吹色が少量に入ったアクセントカラー効果もあります。

山吹色の面積が増えると、もっと親しみやすく、庶民感覚に近づいていくでしょう。

思い切った大面積のダークカラーが商品の高級感と厚みを増す役割をしているようです。




色彩心理ノウハウをつめ込んだメール講座
▼▼「プロとして選ばれる講師になるための7日間無料メール講座」▼▼

▼▼日常の視点がちょっと変わるカラーとビジネスの話を毎週1回メールマガジンで配信中▼▼

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?