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昔の名前で出ています

Abdullah Ibrahim"African Piano"(1973)

今週のジャズトゥナイトは「ソロ・ピアノ特集」だったので、こちらもソロ・ピアノ。

【聴き逃し】ジャズ・トゥナイト ▽ソロピアノ特集 11月13日(土)午後11:00放送 #radiru https://www2.nhk.or.jp/radio/pg/sharer.cgi?p=0449_01_3740215

大友さんの選曲、最初にチック・コリアとキース・ジャレットのソロ・ピアノを取り上げたのが秀逸。モダン以前は、コンサートホールではなく、酒場とかでピアノを引くのでエンタメ的な演奏なんだけど、モダンに入るとエンタメ系と内省系に分かれる。エンタメ系はテクニックをひけらかす(チック・コリア→上原ひろみのラインですね)。内省系は(セロニアス・モンクのソロ・ピアノ→マル・ウォルドロン)。でもビル・エヴァンスのソロは内省系だ。

内省系でもライブや時代によっても違いますね。アブドゥーラ・イブラヒムは南アフリカのピアニスト。エリントンに認められてダラー・ブランドと名付けらた(ドルを稼げるようにと)。エリントンは恩人ですけど(彼に捧げた曲やエリントンを演奏するのも多い)、イスラム名に改名しています。

そんな彼はアフリカを知らしめたいという思いと自身の中にあるアフリカが外に出てくるピアニストですから、内省系でもあるのだが外を向いている。だから彼のピアノは内に籠もるというよりアフリカの自然が感じられる。それはイメージかもしれないですけど。

そんなアブドゥーラ・イブラヒムの初期の代表作がこのライブ・アルバムです。ただAmazonの配信は、昔の名前で出ています。源氏名というか、モハメッド・アリだって、もうカシアス・クレーとは呼ばないので、直してもらいたいです。



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