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宿仮俳句十一月選句

佳作

積読を落ち葉のように拾い読み  宿仮

2023/11/01

読書習慣でもあったから。

しがみつく夏の抜け殻切り捨て御免  宿仮

2023/11/04

十一を士月と掛けたのだった。まだこの頃は暑かった。

霜月やクリスマス無き浮浪人  宿仮

2023/11/08

これも士に掛けていた。

夏みかん冬に成りたる未完成  宿仮

2023/11/12

夏みかんは冬を越さないと甘くならないのだった。だから未完成の蜜柑。

人生をデジタル変換冬の旅  宿仮

2023/11/22

ネット俳諧老人の懐メロ一人旅。

冬の空 はかいしまたも建てたビル  宿仮

2023/11/23

これも掛詞だった。「はかいし」「墓石」「破壊し」。

月読命はひとり照らしてクリスマス  宿仮

2023/11/29

クリスマス嫌いのクリスマス俳句。

特選


冬の空 はかいしまたも建てたビル  宿仮


写真俳句とセットで。

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