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今の時代の「青春映画」としては優等生的。

『いとみち』(日本/ 2021)監督横浜聡子 出演駒井蓮/ 黒川芽以/ 横田真悠/ 中島歩

解説/あらすじ
越谷オサムの「いとみち」の映画化。“いとみち”とは三味線を弾くときに指にできる糸道のこと。そこから名前の由来をもつ相馬いとは、青森県弘前の高校に通う高校生。特技は祖母と、いまは亡き母から引き継いだ津軽三味線だが、強い津軽弁訛りと人見知りのせいで、本当の自分を誰にも見せられず、友人もいない。そこで、思い切ってはじめたアルバイト先は、なんとメイドカフェ。少しあやしげな店長、先輩メイドたちのシングルマザーの幸子、漫画家を目指す智美、そして風変りな常連客たち。メイドカフェで働く娘を心配しつつ見守る父親も登場し、いとの成長を描く。メイド服で津軽三味線をかき鳴らすいとが、本当の自分を解放するとき、自分らしく、色鮮やかな人生を織りなしていく。

津軽とメイドカフェというと太宰を連想してしまう。後から考えると寺山修司もそうだったと。ギャップ萌えみたいな感じか。津軽弁が強い女子高生がメイドカフェでバイトすることになり、コンプレックスを持ちながらも津軽三味線という特技を生かして青春する映画。家族愛も描かれており、文句ない映画。そこが優等生的か?

駒井蓮という役者は『あまちゃん』のときの「のん」みたいです。映画もそんなドラマだった。津軽弁は練習したのかな。三味線はそのようだ。だからラストの三味線は粗が目立った。でも等身大だからそれでいいのかな。コンクールに入賞するレベルとは思えないけど(厳しい意見ですけど)。そこは吹き替えでいいと思うのだ。ハリウッドなんかそうやっている。三味線で魅せるなら、友達の部屋でやったような流行歌の爪弾きとか。

こういう青春映画は多い。その時代の青春映画になるのかな。


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