今日も『春と修羅』から「原体剣舞連(はらたいけんばひれん)(mental sketch modified)」。
今日はAIに絵を描いてもらった。現代の地獄絵図をリクエストしたら出てきた。今野勉『宮沢賢治の真実、修羅を生きた詩人』を借りてきたがこれは参考になる本だ。まだ二章まで読んだだけなのだが、『春と修羅』は『銀河鉄道の夜』に繋がる重要な作品で、妹トシを追悼した詩であるのは間違いないようだ。
あと賢治の同性愛が絡んでくるようなのだが、この説はどこかで聞いたことがあったような(ETV特集「宮沢賢治 銀河への旅 ~慟哭の愛と祈り~」という番組でだった)。法華経の宗教に入るときの仲間だったかな。宗教的繋がりだったと思った。
『春と修羅』の中から「心象スケッチ」(mental sketch modified)とタイトルされる三篇の詩からその冒頭部分。
タイトルの「原体剣舞連」がいきなりわからないが、ネット検索すると郷土芸能の舞の動画が出てきた。
剣舞というのは、その前にやった「青い槍の葉」では「やなぎ」のことで「はこやなぎ」(別名やまならし)という種類だという。やなぎというよりポプラだな。風に弱いというか風にゆれて音を出すのが賢治の中に喋る木みいたいなイメージがあるのだろうか?宮沢賢治は木々に名前を付けて挨拶をしていたという。これはやってみたい。
「dah-dah-dah-dah-dah-sko-dah-dah」は太鼓を叩く音か。「げん月」は「半月」。そして「原体剣舞連」の描写。
「アルペン農」は賢治が教えていた近代的な酪農だろう。
詩は「原体剣舞連」を自然の樹木や草に模して表現したもので、「原体剣舞連」という意味を知ればそれほど難解ではないと思う。ただその舞が何を意味するかなのだと思う。一読して春の訪れだと思うが北国のかなり厳しい季節の春の訪れか。そこに賢治の生きることの辛辣さが出ているような気がする。
春の訪れは妹の恋愛問題でもあり、賢治としては修羅になるしかなかったのだろう。
宮沢賢治にあやかって九相図を惑星にしようと思ったのだけど、8惑星で9惑星目は未知の惑星だとあった。