見出し画像

短歌レッスン10

短歌をやっている人に「うた日」は相性があるから熱くならない方がいいというような。熱くなっているわけではないのだが毎日短歌を投稿する場所がここしかないということ。あくまでもレッスンの一環として、ネタ的にもなるし。

あと穂村弘「短歌を下さい」よりもNHK「文芸選評」に出したほうがいいと言うのだがNHKは俳句で散々な目に合っているからな。NHK的にはなりたくないという自分がいる。それでも投稿だけしてみようか?レッスン、レッスン。

「うたの日」やっぱブービーでした。ただ♪マークが2つ付いたのが前回よりいい。たぶん、受けないだろうと思ったのは前回とそれほど変わってなかった。「うたの日」の中の人が今朝はなかなかお題を出してくれず、短歌をつくるのが慌てて、日記から短歌を作った。以前けんちん汁を作ったのを芋煮に変えたのだ。芋煮会のイメージもいいだろうと。まあ、田舎者丸出しの短歌になっていますね。本当は東京育ちで田舎はないんですけど。

おふくろの芋煮懐かし一人鍋具材の多さ十人分  やどかり

やっぱ旧世代丸出しですよね。ちなみにトップは、

淡々とめをえぐられた男爵がしあわせそうに煮くずれてゆく 桐島あお   

上手いですよね。この短歌に❤を付けました。「うたの日」では付いてなかったけど。そういう所もまだ慣れていない。
幸せイメージですかね。日常の。現状肯定的な。私のは現状否定の短歌でした。あと譬えの面白さですか。男爵イモを旦那に喩えているのかな。こういう短歌は、なんの影響も与えないですよね。ただ幸福感いっぱいが歌に溢れている。

改作するとしたら、過去の幸福感を出すことですかね。逆転させればいいのかな。

芋煮欲し作りすぎた芋煮食べ芋残し芋煮会はお袋の味  やどかり

ちょっと難しいな。これは改作出来ないでしょう。『あなたとよむ短歌』の落選歌に出そうと思ったが、ちょっとこれは駄目歌すぎるかも。基本が出来ていない。「お袋」が家父長制を支持するような古い言い回し。やっぱママにしなければ。それだとますますマザコンの嫌な奴になってしまう。幸福短歌ね。自分には一生作れそうもない。

テキスト、穂村弘『短歌をください』テーマ「地名」

家のないひとたちに交じりしゃがみこむもう歩けない上野御徒町(めぐみ・女・22歳)

これ上手いね。現実社会と非日常性の中に、誰かに(彼氏だろう)甘える短歌だった。この線はなかなか出せないんだよな。

テスト前何だか気持ちが昂ぶって頭の中がリオデジャネイロ(赤いりんご・女・20歳)

呪文系短歌。最後の「リオデジャネイロ」のインパクトの強さ。繰り返したくなる。

文芸選評に出そうと思った短歌三首。題詠「岸」

多摩川の向こう岸は明るすぎて鬼ごっこする猫もいない

猫町に彷徨いたいと向こう岸渡つてみたら月に吠えよう

彼岸まで揉めた国葬元総理 岸の系譜に非国民なる

最後はの短歌はぜったいNHKでは無理だ。一番はけっこう良いと思うのだが。二番は昨日の朔太郎に影響されすぎ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?