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教科書は今読むと面白い!

『教科書の中の世界文学: 消えた作品・残った作品25選』秋草 俊一郎・戸塚 学 編

1950年代以降に国語教科書に採録された外国文学作品から25編を厳選し、採録時にカットされた箇所も含めて収録。
各年代の採録作品を通して当時の世相や国語教育を取り巻く状況に触れた解説やコラムも必見。
『世界文学アンソロジー いまからはじめる』の姉妹編。
目次
第1章 現代
カフカ「掟の門」/チェーホフ「カメレオン」/知里幸惠「銀の滴降る降るまわりに」/◇コラム:新しい高校国語科目と外国文学
第2章 九〇年代
尹東柱「たやすく書かれた詩」/李正子「生まれたらそこがふるさと」/チャペック「切手蒐集」/プルス「休暇に」/アンダスン「トウモロコシ蒔き」/◇コラム:読みものとしての「手引き」
第3章 八〇年代
ヒューズ「夢」/マラマッド「夏の読書」/ヤーコブレフ「美人ごっこ」/サンソム「垂直な梯子」/◇コラム:「名訳」という定番教材

第4章 七〇年代
ベッヒャー「共有」/スタインベック「朝めし」/ムンテヤーヌ「一切れのパン」/アルラン「降誕祭」/◇コラム:教科書が愛をとりあげるとき
第5章 六〇年代
シュペルヴィエル「動作」/ヘッベル「ルビー」/イバーニェス「鮪釣り」/モーパッサン「ジュール伯父」/ガルシン「信号」/◇コラム:「星野君の二塁打」は日本的な教材か
第6章 五〇年代
タゴール「チャンパの花」/魯迅「小さな出来事」/ホーソーン「人面の大岩」/ドーデ「最後の授業」
◇読書案内

今の子たちはカフカ『掟の門』(没後100年で好きな作家だけど)なんて読まされるなんて人間不信にならないか?とか、90年代は尹東柱の詩が掲載されていたり(韓流ブームで今はほとんどこういう作品は掲載されないという)、80年代はラングストン・ヒューズとか(アメリカの黒人詩人)羨ましいと思ったり、私らのときはドーテ『最後の授業』(不変のナショナリズム)はやったなとか懐かしくなったり、魯迅は鉄板だなと思ったり、いろいろ興味深い。もっとも教科書に載るような作品なんて読みたいとも思わないんだろうけど。国内文学も知りたい。

知里幸惠「銀の滴降る降るまわりに」は詩(ユーカラ)ではなくてエッセイだった。

詩が面白い。50年代はタゴールとかやっていたんだ。あまり詩は記憶にないのだが、堀口大學とかの翻訳詩をやったのかな?今の方が教科書は面白く読める。


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