シン・俳句レッスン139
戦争俳句
八月は戦争月間と言われるように、そういう特集が多い季節なのかな?
やっぱ戦争俳句は渡邊白泉の句から。
実際に戦争を体験者の俳句。鈴木六林男は検閲があるのでメモとかしないで暗記して帰船の中で投稿したという。そのときは検閲はなかったのか?
銃後の戦争想望俳句からは、西東三鬼。
女性の句では藤木清子が鮮烈。
焼け野原東京。
戦争体験者の俳句。
オッペンハイマーを揶揄っている日本人の姿をカタカナ表記で。下線は誤字と認識されているのか?消そうと思ってやっきになっていた。
現代俳句
『現代俳句 2024年8月号』をネットカフェに忘れてきてしまったので、今日は神奈川現代化俳句協会会報誌から選句10句。なかなか人様の句に批評をするのは難しいのだが、上手いなと思った句など。
兼題は「春の雪」だったようで、「春の雪」の句が並んだ。少年時にそんなことをしたなという共感かな。「受く」の文語がポイントか?
諸家近詠
【酔生夢死】というテーマ詠なのか。テーマが気に入ったのかもしれない。赤い月は地平線近くにあるときだという。「酔生夢死」というコトバと前世の猿がマッチしている。
サミット短信(句会)
そうだ。句会をやりたいと思ったから現代俳句協会に入ったんだよな。各地区の句会だよりみたいな。近いのは「みなとみらい句会」か?
春愁(しゅんしゅう)という感じが途切れの予兆なのか?「はるうれい」とするよりオノマトペ風なのかな。
「めくれる」が面白いのか?春眠だものな。
石川夏山さんの句が好きなのかな?「雲」が重なるけど「ライスカレー」としたところがポイント高い。
8/20まで秋の一句募集中。今日立秋だった。
百人一句
やっと五十句だけど重なっている人がいるかも。意外に一人一句は難しかった。過去レッスンを調べて出てきた句。
51 白雲のうしろはるけき小春かな 飯田龍太
飯田龍太は蛇笏の息子だが、有季定型だけどわかりやすい。この句だと古語の「はるけき」ぐらい意味を調べればすっと俳句が入ってくる。
52 湯豆腐やいのちはてのうすあかり 久保田万太郎
俳句は余技であるとする小説家。しかし「歳時記」などに取り上げられることが多いという。力んでないのがいいのかもしれない。
53 蟇ひたすら月に迫りけり 宮澤賢治
蟇(ひきがえる)。ひきと読ます場合もあるがこの場合上五にどっしり居座っている感じか。
54 ローソクもってみんなはなれてゆきむほん 阿部完市
村芝居なのか?「むほん」というひらがながが現実よりも虚構性を感じる。
55 天下矢数二度の大願四千句也 井原西鶴
西鶴は即興で俳句を作る名人だったようで、大したことは言ってないようでやっぱ四千句は凄いか。生涯俳句作っても追いつけない。
56 木枯の果てはありけり海の音 言水
木枯の言水とか言われた俳人だった。そう言えば木枯らしと海の名句は多い。
57 一僕とぼくぼくありく花見哉 北村季吟
このへんのオヤジギャク的なバカ殿様風がいいのかもしれいない。
58 世中よ蝶々とまれかくもあれ 宗因
江戸俳句は一見バカ殿様風なのだが、「世(の)中よ」で切れ字で「とまれかくもあれ」はともかくという意味だそうだ。何気なく通り過ぎてしまうけど奥深いような感じなのか?
59 こんにゃくのさしみふるふる雨水かな 高澤良一
こんにゃくのさみしさという擬人法か?「ふるふる雨水」と元に戻る感じがこんにゃくはほとんど水分なのかと感じる。
60 初雪の二十六萬色を知る 田中裕明
「二十六萬色」はハッタリかもしれないが雪のキラメキを捉えていると思う。「二十六萬色」は識別可能な電子工学の知見によるものだという。それを知ってしまうと作りすぎかなと思ってしまう。分析的になると歌が死ぬ。一般的な読者は疎外感を生むという小川軽舟の批評。疎外感というか、独り相撲という感じか?注意せねば。いつも独り相撲な感じだ。
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