ポップな女の子映画の走りかも
『アメリ』(2001年製作/121分/フランス)監督:ジャン=ピエール・ジュネ 出演:オドレイ・トトゥ『ロング・エンゲージメント』『ダ・ヴィンチ・コード』 マチュー・カソヴィッツ 『ウルフズ・コール』
TVで『地下鉄ザジ』を観て『アメリ』の予告編がちょっと似ているかなと思って鑑賞。少女時代の感じは似ているがストーリーはそうでもなかった。引きこもりの少女が成長して恋をするというよな話で、似ていると思ったのはこれもTVで観たのだが、スティーブン・ダルドリー監督『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』の人探しのシーンは似ていると思った。アメリは映像的にも斬新だから影響を与えたところはあるかもしれない。9.11ほどの大きな事件ではないが、ダイアナ妃の事故死というショッキングな事件があった年だった。
初公開時には女の子映画のラブストーリーだと思って見に行かなかった。今回は予告編で映像が斬新だったので興味を持ったのだ。いまだったらウェスト・アンダーソンという感じだろうか。ポップで内気な女子をヒロインにした映画は当時は斬新だったのだろう?ポップな女の子映画はそれほどなかったように思うが、そのきっかけになったかもしれない。
ただ今見ると少し飽きる部分があるとしたら、割と平凡なラブストーリーだったというところか?最初の幼少期から秘密の箱を見つけてからのテンポ良い展開は面白かった。石切のシーンも決まっていた。あと過去の映画に対するオマージュ(ゴダールやオードリ・ヘップバーン)とか、映画館にいる人の幸福そうな顔というのは映画好きにはたまらないシーンだと思う。アメリカ映画の運転手の脇見運転もなるほどと思う。
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