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黒い女モーゼスだから無敵さ

『ハリエット』監督/脚本 ケイシー・レモンズ/ シンシア・エリヴォ/レスリー・オドム・Jr/ ジャネール・モネイ/ (2019年 アメリカ)

自ら厳しい戦いに挑み続けた不屈の精神と熱い正義感!
彼女は一度も失敗せずに奴隷から英雄になった!
■映画初主演にして、主演女優賞ほかアカデミー賞(R)2部門ノミネートの快挙!
主役を演じるのは、トニー賞主演女優賞、グラミー賞、エミー賞ほか、数々の賞を総なめにした実力派女優、シンシア・エルヴォ。
映画初主演作にして、第92回アカデミー賞(R)主演女優賞と、自ら歌うテーマ曲「スタンド・アップ」が歌曲賞にダブルノミネートの快挙を遂げた。
世界が絶賛したディーバの圧巻の演技と魂の歌に刮目したい!!
■奴隷から這い上がった真の英雄伝説!
さらなる厳しい戦いに自ら挑み続けた不屈の精神と揺るぎない正義感が熱い!!
奴隷として生まれた女性が、ひとりで逃亡を成し遂げさせ、やがて奴隷解放運動家として英雄になるその生涯を描いた本作。
窮地から打破し、苦境に何度もぶつかりながらも、自分を信じて危機をぶち破っていく姿は、まさに手に汗握るスペクタクル!
■いまこそ注目すべき人物!アメリカで誰もが知る“ハリエット・タブマン"
新20米ドル紙幣に肖像が採用された史上初のアフリカ系アメリカ人
「黒人たちのモーセ」と呼ばれ、奴隷解放と奴隷制度の撤廃に命をかけ、南北戦争では兵士を率いて戦い、
アフリカ系アメリカ人の地位向上に生涯を捧げた歴史的英雄ハリエットの半生を描いたストーリー。
その功績から、新20米ドル紙幣に肖像が採用された史上初のアフリカ系アメリカ人であり、アメリカ史上で最も有名な人物の一人に選ばれた人物。
人種差別への国際的抗議運動が広がる今こそ知るべき、激動の実話。
【ストーリー】
1849年アメリカ、メリーランド州の農場の奴隷ミンティは、幼いころから過酷な労働を強いられていた。
彼女の願いはただ1つ、いつの日か自由を得て家族と人間らしい生活を送ること。
ある日、借金返済のため農場主がミンティを売りに出す。遠い南部に売られたら、二度と家族には会えなくなってしまう。
脱走を決意したミンティは、奴隷制が廃止されたペンシルベニア州を目指したった1人旅立つのだった―。

『地下鉄道~自由の旅路~』の鬱ドラマの後に見るとなんてお気楽な映画なんだろうと思ってしまう。しかし、実際に実在して秘密結社「地下鉄道」の車掌になったハリエット・タブマンを描いているので、『地下鉄道~自由の旅路~』の前に見ておくとその時代がよくわかる。

実際の「地下鉄道」(暗喩としての黒人奴隷解放の地下活動)。序盤は歌(ゴスペル)で盛り上げ、ヒロインが逃亡に成功し、「地下鉄道」の駅長(黒人解放のサポーター)に出会って、自らも車掌(ガイド)になっていく。ニーナ・シモンの「シナーマン」が流れたり。これ逃亡奴隷の歌なのか?

ハリエットはモーセだった。神がついているので無敵だったから安心して見られる娯楽映画。だけど『地下鉄道』との関わりがよくわかる映画でもある。音楽がいいだけで映画は面白いんだな。



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