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八月尽崖っぷちの還暦よ

『上手な旅行記の書き方』(岳真也)

 旅行記はどのように書くのか? どうしたら売れるのか? ベストセラー作家がノウハウを大公開!!
 旅行記を書いてみたいという人は多い。しかし他人に読ませ、さらには出版しようとなると、それなりの書き方がある。本書は旅行記を書くにあたっての留意点、ぜひとも読んでおきたい名旅行記の紹介、作品を出版社に売り込む方法までを、紀行でもおなじみのベストセラー作家・岳真也がわかりやすく解説する。
 これから紀行作家を目指してみようという人、旅行記をライフワークにしようと考えている人は必読の実践書!!
 特別収録……人気紀行作家・下川裕治氏との対談「売れる旅行記を書くには」、旅行雑誌編集者が語る「分野別の『売れ線』ポイント」

極めて実践的に、noteの「#一歩踏みだした先に」の投稿コンテストに出すために、図書館で借りた。以前「お遍路日記」をnoteにアップしたが「スキ」が一桁は寂しい。中には「スキ」が一つだけという記事も。これではいかんと思ったわけです。

けっしてコンテストで入賞しようととか本を出そうとか毛頭ないが、せめて100キスぐらい目指したい!という切実な思いから「#一歩踏みだした先に」ということで、読まれるエッセイを目指したわけだった。

前半は、実践的なアドバイス。後半は、もっと旅行記を読もうという著者のお勧めガイドになっている。最後に下川裕治氏(ベストセラー作家?)との特別対談。

実践的なアドバイスとして役立ちそうなのは、書き出しは「現地」からという。旅行までの準備段階をだらだら続けてもそこで読む方が飽きてしまうということなのだ。

そしてよく言われる「起承転結」。これは、どうなのかな?漢詩だったらわかるが、最近はそうでもないような気がする。いきなり結から始めて、序破急とか。

いつもそう反発してしまうので、今回は素直に従うつもりだったが、これが難しい。短い詩の場合は、そういうこともできるのだが、長いエッセイの場合、だらだらと書き続けてしまう。その結果が8861字だった。三回分をまとめたのと章立てにしたので長くなってしまった。これを千字づつ、四千字ぐらいにすれば、もっと読みやすくなるのかもしれない。一応三章はそのつもりで書いた。

小説技法を取り入れる。自然描写、人物描写と会話法、文章のリズム。このへんは数こなさなければ、昨日今日で出来ることではない。まあ、頭には入れておく。

「インナートリップ」という内省か?ネット検索すると「霊友会」と出てきたのだが、内的体験だ。そこで自分自身がどう変わったか?世界との関わり方。かなり深いテーマだ。哲学というような。これをやるとさらにだらだら長くならないか?考察の余地あり。

まあ、そういうことだった。「一歩踏み出した先に」は見えない内省というジャングルが待ち受けているわけだった。

そういう旅行記は限りなく文学に近づいていく。

そこで推薦図書三冊(十冊以上上げているが、私が読みたいと思ったもの本三冊)。

藤原新也『全東洋街道』

中上健次『紀州 木の国・根の国物語』

下川裕治『香田証生さんはなぜ殺されたのか』

それから紀貫之『土佐日記』から始まる日本の古典文学を一通り。芭蕉『おくのほそ道』とかその手の本は無数にある。それらを読んで時間を潰してしまうということも十分ありうる。それで専門の学者になったりして。

その後に、出版社の売り込み方から自費出版詐欺に引っかかるなとか、こういうコンテストも危ないとか。分野別売れ線のポイントとか、うんざりしてしまう。

そうだ、「仕上げは念入りに」といういつまでも仕上げで終わらない作業が続くのだと思う。とりあえずnoteにはアップしておいたのは、後から改作が出来るからだった。まだ途上だった。とりあえず100キスを目指して、35点以下は赤点ということで、そこのところヨロシク!

あと海外旅行記が多いのは、日本にいては駄目なんだろうか?

最終的な対談の結論が、ブログのつぶやきって?


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