フィニアスのピアノを引き立てるドラミング
Roy Haynes"We Three (Remastered) "(Prestige/1959)
Roy Haynes - drums
Phineas Newborn Jr. - piano
Paul Chambers - bass
ロイ・ヘインズがリーダーのピアノ・トリオだがフィニアス・ニューボーンJr.を聴くアルバムでもあった。ロイ・ヘインズのリーダー・アルバムはロイ・ヘインズが目立つよりも共演者を引き立てる。ローランド・カークが入った"Out of the Afternoon"Roy Haynesでもカークの魅力を最大限に引き出している。ドラマーは、そういう人が多いのかもしれない。リズム楽器でメロディー楽器と役割の違いだろうか?
一曲目の"Reflection"だけでやられる。最初にドラムがトコトントン入った後にフィニアスの刹那いメロディ。それだけで胸がいっぱいになる。この曲は、ポール・チェンバースの曲でした。三人が三様に相乗効果で名曲にしているのですね。
主役を引き立てながらサイドにまわった時の好サポートは、ロイ・ヘインズの特徴で出しゃばりすぎず、引っ込みすぎず、いいところでバッシと決めてくれるドラミングは最高です。ジャズ・ドラマーで1番わかりやすいんじゃないかな。アート・ブレイキー御大もいるけど。
録音もルビー・ヴァン・ゲルダーだけあって凄くいいですよね。目立たないけどポール・チェンバースのサポートも光っています。
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