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暑い夏に青い炎のようなジム・ホールのメラメラ感

『Chico Hamilton Quintet』(1956/)

Buddy Collette(fl,cl,as,ts),Fred Katz(cello),Jim Hall(g),Carson Smith(b),Chico Hamilton(ds)
Recorded in Hollywood,August 23,1955,January 4,1956,February 10&13,1956

以前にも紹介したことがあると思うのですが、暑いので頭が働かない。これはクール・ジャズですかね。というより『真夏の夜のジャズ』の「ブルーサンズ」の演奏が有名で、夏の暑いときはその映像と共にこのジャズを思い出します。

オリジナルはドルフィーではなく、バディ・コレットですが鬼のようなジム・ホールのギタープレイが印象的です。ジム・ホールのインタープレイは、ビル・エヴァンス『アンダーカレント』といい、ソニー・ロリンズ『橋』といいサイドメンで凄さを発揮します。

そういえばこのアルバムにも「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」が入ってますね。ビル・エヴァンスとの共演盤以前ですから、ジム・ホールが選曲したのかもしれないです。そのぐらいに緊張感張り詰めた音作りは、このアルバムと通じるものがあります。ここでは、チェロのフレッド・カッツも魅力的です。

チェロが入るジャズ・アルバムが好きなのは他にマル・ウォルドロン『クエスト』があります。なんとなく雰囲気が似てます。

やっぱこのアルバムもドルフィーだったらどんなに良かったのかと思ってしまうけど、そうするとジム・ホールがいたかどうかもわからない。このアルバムの良さはジム・ホールだと思うのです。勿論、リーダーのチコ・ハミルトンのドラミングもありますが。

Chico Hamilton Complete Studio Recordings (+bonus)|HMV&BOOKS online https://www.hmv.co.jp/en/product/detail/6925448


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