見出し画像

ユージン・スミス写真館(セロニアス・モンク)


Thelonious Monk"Monk. +3 " (1964)


Thelonious Monk(p)
Charlie Rouse(ts)
Larry Gales(b)
Ben Riley(ds)

ユージン・スミスが「タウンホール」でのセロニアス・モンクを撮った写真がジャケットで使われている。ユージン・スミスのドキュメンタリー映画『ジャズ・ロフト』でもセロニアス・モンクが出てくるようで期待します。

この頃のセロニアス・モンクはすでに過去の人となっていたが、サイド・メンのチャールズ・ラウズとは気心知れた演奏のアルバムを残しており、けっして低調だったわけではない。2曲目の「パリの四月」では、モンクの前奏が「ラウンド・ミッドナイト」で興味深い。

チャールズ・ラウズは、それまでセロニアス・モンクと共演してきたロリンズやコルトレーン、ジョニー・グリフィンと比較され、低く見られがちだが相性的にはモンクのジャズを一番理解していたのかもしれない。何よりセロニアス・モンクが楽しそうにピアノを弾いている姿が感じられるアルバムである。

「パノニカ」はパノニカ夫人と猫たちの様子が伺える平和なモンクの姿を捉えている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?