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短歌レッスン11

「うたの日」のどんまいは自動的にブービーに付くのだった。誰かに優しく声を掛けられていたと思ったらAIだったなんて、悲しすぎる。

それでもめげずに今朝も投稿してしまった。7時までだから、今日のレッスンで改作しよう。その前に夜食を食べる。麻婆茄子です。まったく関係ない話ですけど。

テキスト、穂村弘『短歌をください』テーマ「音」。

まずは寺山修司歌神の短歌を。

地下鉄の汚れし壁に書かれ古り傷のごとく忘られ、自由  寺山修司

今日は最後の七音真似てみよう「忘れら、自由」が格好いい。

それでは、レッスン開始。

肩車にされつつ電球をきゆるきゆる回す顔横にして(朝倉遥・女・26歳)

やっぱ恋愛短歌だよな。電球が切れたけど二人の共同作業で明かりを灯す。「きゆるきゆる回す」のオノマトペもいい感じ。消える消えるを暗示している呪文のようだ。勿論愛のメタファーとしての。「横顔にして」がいまいち意味がわからん。穂村弘評によると実感が伴っているそうだ。横を向くと電球作業の仕上げということなのか?短時間で作業しなければならないので、彼の方がへばってきたということなのだろう。

今日はあまりいい歌がなかったけど冒頭に中村草田男の俳句を紹介していた。

厚飴割ればシクと音して雲の峯  中村草田男

七七五の字余りなんだが、「シク」の音が悲しみを醸し出していい。今日の課題はオノマトペの感情表現。

それではもう一度テキスト、公募ガイド『あなたとよむ短歌』で点検して改作していくとしよう。最初から「われ」を使った駄目歌なんだが、それを君にして恋愛短歌にする。


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