シン・現代詩レッスン50
ボードレール「されど満たされぬまま」
今日はボードレールの「ジャンヌ・デュヴァル詩篇」から。ジャンヌ・デュヴァルはボードレールのミューズ(詩神)となった娼婦で混血の奴隷出身の娼婦と言われるがボードレールが植民地の女王のように崇めたことで知られる。しかし、それはボードレールのフランス語であって彼女の言葉ではなかった。彼女には言葉はなかったのだ。芳香に漂う身体とボードレールの欲望を満たすヴァギナ意外は。
ボードレールの詩そのものの淫靡さの世界に、幻惑的な宮殿が打ち立てられる。オービアというはブードゥーということで呪いの歌なのかもしれない。ニーナ・シモンの「アイ・プット・ア・スペル・オン・ユー」のような。
コンスタンスシアの葡萄酒は南アフリカ産のワイン。オランダ人の入植してからフランス支配から作られケープ植民地のワイナリーがあったという。ニュイはブルゴニュー産ワイン。ほとんどここは変えることが出来ないな。出来るとしたら中国産の紹興酒とするぐらいか?
目はここで使うんだった。先走った。悪魔は悪鬼だな。なんの化身か?
囚われの「浮舟」は「黒の舟唄」。ボードレールの詩形は十二音節からなるアレクサンドランの四行、四行、三行、三行を並べたソネット。和歌の音韻で代用できるかもしれない、と今更言っても。
今日のイメージはお登紀さん。
嗚呼!は漢字の方がいいか。「メガイラ」はウェルギリウス『アエネーイス』に出てくる復讐の女神の一人で「妬む女」の意味。プロセルピナは冥界のハーデスにさらわれて妃となったペルセポネのラテン名だという。この変の神話は『古事記』になってしまうのかな。いまいち『古事記』は得意ではない。やはり『源氏物語』がいいな。浮舟しか思いつかないが、匂宮と薫か。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?