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ロリンズ再発見

"Sonny Rollins, Vol. 2"( Blue Note/1957)

Sonny Rollins – tenor saxophone
J. J. Johnson – trombone (except 4)
Horace Silver – piano (except 4)
Thelonious Monk – piano (3, 4)
Paul Chambers – bass
Art Blakey – drums

寒いとロリンズが聴きたくなります。「Vol. 2」はブルーノートの二番目の作品ということで、「vol.1」は単に"Sonny Rollins "と名義されたのが、「vol.1」とされたようです。わかりにくいですけど Blue Noteはそういうアルバムが多いです。タイトルを付けるのが面倒だったのか?

これはそれでも重要なアルバムなのは、セロニアス・モンクとやっているからです。ロリンズはモンクとの相性がいいです。これが今回再発見したことです。コルトレーンよりもロリンズのテナーの方がモンクに寄り添いますね。

あとアート・ブレイキーも重要だというのは、2曲目の"Wail March"を聴けば明らかです。アート・ブレイキーの得意のマーチは、誰もが行進させられます。このJ・J・ジョンソンも素晴らしいです。トロンボーンなのにまごついたところがなくシャープです。その後のロリンズのソロも烈火の如くですね。アート・ブレイキーの煽っていくドラムも気持ちがいい。ここでの、ピアノはホレス・シルバーです。ノリノリですね。

前の曲でみんながノリノリの後にモンクの曲です。モンクのピアノが支配してます。それに合わせるロリンズもモンクに従います。その後のソロの開放感が素晴らしい。

「ミステリーオーソ」でミステリーなのは、セロニアス・モンクのピアノとホレス・シルバーのピアノが一緒に入っているところです。一台のピアノに二人だということです。どこでホレス・シルバーが出てくるか?注意して聴いて下さい。違いは一目(一聴)瞭然。ポール・モチアンもいいですね。

「リフレクションズ」では、モンク一人のピアノになりますね。さすがにホレス・シルバーも弾きにくかったのか。この2曲は、セロニアス・モンクの世界ですね。

「You Stepped Out Of A Dream」次のタイトルが洒落ています。モンクのピアノとの共演は終わったという感じ。後の2曲はスタンダードですから、同じ曲を聴き比べてみると面白いです。

ジャズの名曲シリーズ:POOR BUTTERFLY プア・バタフライをキャノンボールやロリンズの演奏で聴きます https://enjoyjazzlife.com/poor-butterfly

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