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「聖書」の物語を伝えるゴスペル・シンガー

Mahalia Jackson 『Live At Newport 1958』


マヘリア・ジャクソンのゴスペルは聖書の世界を語りかける朗読なのだと思います。けっして歌の世界のヒロインや主役になる一人芝居的な感情表現ではなく、神というものがあってその物語を伝える歌手というよりメッセンジャー、巫女的な役割に徹しているのだと思います。彼女の声量は言葉をしっかり聴衆に伝え、めったに感情を昂ぶらせて歌うことはなかった(と思ったら『サマー・オブ・ソウル』では珍しく感情を爆発させているので驚いてしまいました)

その好例が『真夏の夜のジャズ』で観られる子供たちがマヘリア・ジャクソンの歌に聞き入る姿。"Lord's Prayer"はそんなマヘリア・ジャクソンの祈りの歌の姿を伝えている。

そして1963年8月28日(まさに今日でした)にキング牧師のワシントン大行進があるのですが、キング牧師を応援するマヘリア・ジャクソンとの感動的な動画も残されています。


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