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マルチバースはどこでもドア

『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2021/アメリカ)監督サム・ライミ 出演ベネディクト・カンバーバッチ/エリザベス・オルセン/ベネディクト・ウォン/レイチェル・マクアダムス/キウェテル・イジョフォー/ソーチー・ゴメス

解説/あらすじ
「エンドゲーム」での壮絶な死闘を経て、アイアンマン、キャプテン・アメリカが去った今、アベンジャーズの中心人物としての活躍も期待されているドクター・ストレンジ。しかし「他に方法がなかった。まさか、こんな事態になるとは…」と、時間と空間を変幻自在に操る最強の魔術師らしからぬ後悔を口にする―。危険すぎる禁断の呪文によって時空を歪ませてしまったストレンジは、”マルチバース”と呼ばれる謎に満ちた狂気の扉を開いてしまう。何もかもが変わりつつある世界を元に戻すため、盟友の魔術師ウォン、そしてアベンジャーズ屈指の強大な力を誇るスカーレット・ウィッチことワンダに助けを求めるが、もはや彼らだけの力ではどうすることもできない恐るべき脅威が人類、そして全宇宙に迫っていた。その宇宙最大の脅威とは…なんとドクター・ストレンジと全く同じ姿の人物で「宇宙への最大の脅威はお前だ」と不敵な笑みを浮かべていた…。

「パラレルワールド」が死語になって「マルチバース」に取って代わられたというSNSの発言がきになり、「パラレルワールド」評論家としては、黙っていられず観に行ってきた。

根本的なところが違って、「パラレルワールド」は「平行世界」であり、「マルチバース」は「どこでもドア」なわけで、それが「アリス・イン・ワンダランド」になっている世界だから、次々に現れる異次元の世界が結局は一つにつながってしまう邪道な道というだけでした。

悪女のワンダーウーマン(スカーレット・ウィッチ)が幻想のなかで子供と暮らしているのだが、その世界を守ろうとしたことから現実の方の世界を次々に破壊していくという、説明するとややこしいのだが、どっちかというと格闘系ホラー映画のようだった。悪女のワンダーウーマンも幻想の子供との生活を守ろうとして、それが世界に反するということだったので、マザコンの涙を誘う。

あとアジア系の武闘家は、マ・ドンソクじゃないのがちょっと減点ポイントだけどベネディクト・カンバーバッチのドクター・ストレンジがメインだからしょうがないのかな。その他のヒーローはオールスター級でもなかったような。ただヒロインが多いからいいのかな。

マルチバースのCGの世界は楽しめた。エンタメとしては面白いと思う。ピアノの部屋で戦うシーンは音符が飛び道具になってて面白かった。それがBGM戦闘のBGMになっていた(ベートヴェンをアレンジした「運命」だったかな?)。

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