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BGMはストーンズ「黒く塗れ!」

『ブラックアダム』(2022/アメリカ)監督ジャウマ・コレット=セラ 出演ドウェイン・ジョンソン/ピアース・ブロスナン/サラ・シャヒ/ノア・センティネオ/アルディス・ホッジ/
クインテッサ・スウィンデル

coco映画レビュアーにあらすじがないからストーリーは語ってはいけないのかも知れないな。ダークヒーローの戦闘映画と言えばそれだけだしな。こういう映画はその時期だけ輝いているが、次のヒーローが出てくると色褪せてしまう。

ただ「ブラック・アダムス」がブラックで在る所以は、最初の戦闘シーンでストーンズの「黒く塗れ」がBGMとして使われていること。それだけでこの映画は十分ではないか。そのシーンだけなんだけど。

あとはいつもの戦闘シーンの繰り返し。特徴はスローモーションシーンの多用かな。サム・ペキンパーの『ワイルドバンチ』とか。そういえば西部劇(マカロニ・ウェスタン)のリスペクトが感じられた。イーストウッドの『荒野の用心棒』とか。「ならず者は生かしちゃおけねー」という映画なのだ。

その過程で正規軍のヒーローが出てくる。大したことない。一人だけただ巨大になることだけが戦闘力のやつがいて笑ってしまう。

そうだ、昔のアニメで「出てこいシャザーン」というのがあった。あれだな。

新日本プロレスでブッチャーが日本で人気になったような映画。ヒールだけど礼儀正しい。


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