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ジョン・ゾーンお勧めアルバム

「ジャズ・トゥナイト」がジョン・ゾーン特集でした。

賛否両論あるジャズ進化系のプレーヤー兼アレンジャーですね。ハードコア・パンク。ノイズ・ミュージックの魁だったかも。一つはNYという刺激的な音楽シーン出身だったこと。さらに日本で多文化交流、自身のユダヤ性としての根源(ラジカル)へとけっこう奥深いミュージシャンだと思います。ジョン・ゾーンが今話題になるのは今までアングラだった彼のレーベルTzadikiがサブスクで聞けることがなったのが大きいと思います。

最新作のニュー・マサダのアルバムもすぐ聴けます。

John Zorn - alto sax
Julian Lage - guitar
Jorge Roeder - bass
Kenny Wollesen - drums

マサダの二管編成からギターとジョン・ゾーンのサックス中心の編成になっていますが、スタイルとしては今風のジャズの王道な感じで、それほどトリッキーなことはしてないので、聴きやすいかもしれないです。ジョン・ゾーンのプレーヤーの力量もよくわかる感じですかね。ただ曲調は「マサダ」の頃の衝撃はないですね。それでもジュリアン・ラージを中心とした現在のNYのトップシーンの奏者なのだと思います。

マサダ・カルテット(旧)との比較すると一体感は旧マサダのほうにあるような。ニューマサダカルテットはジョン・ゾーンが偉大すぎて遠慮している感じがある。

ジョン・ゾーンが注目されたのは映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネ集だったようだ。『The Big Gundown: Music Of Morricone...』

映画音楽なら『ネイキッドシティ』も過激でお勧め。ジョン・ゾーンの最初のイメージはこのアルバムから。

日本に住んでいた頃は太田裕美をフィーチャーした『狂った果実』。

バックの演奏はクロノス・カルテットで現代音楽風。

ジャズトゥナイトの大友良英さんも参加したという『コブラ』はちょっと前衛すぎてわからなかった。演芸の変なインド人コメディアンのコブラを参考にしたというが。

「コブラ」演奏者は面白いと思うのだろうが観客は置いてきぼりになる。このへんまでが前衛のジョン・ゾーンだが。オーソドックスというかブルーノートのイデオムを発展させた『ニュース・フォー・ルル』はジャズファンには聴きやすいかかも。

一番好きなのは天使シリーズ。ジョン・ゾーンはプロデュースということで様々なミュージシャンに自身の曲を演奏させている。パット・メセニーのアルバムは比較的聴きやすい。

ジョン・ゾーンはギターリストが好きなようでマーク・リボーとやったのが「ドリーマーズ」。

過激な方はエレトリック・マサダ。


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