マガジンのカバー画像

身体の基礎知識(記事まとめ)

8
健康の基礎は、身体を知ることから。 目からウロコのお役立ち情報をまとめてます。
運営しているクリエイター

記事一覧

暑い時こそ熱いもので、健康的にクールダウン!

人間は恒温動物です。 なので 体内温度を一定に保つシステムが常に働いています。 腸については、36℃以下になると働きや腸内細菌の活動が悪くなることが知られています。 体内の温度(深部体温)は常に平熱(37℃前後)が一番!なのです。 ところが、 人間は思考する生物でもあります。 暑くなると「冷たいものが美味しい季節になった」なんて気分に・・・ しかし! ただ「気温が高い」だけで 暑い気分になって冷たいものを摂ると、 さあ 体内は大あわて。 下がった体温を必死で上げようと

舌を本来の位置にもどしたら、全身のバランスが整ってきた

舌の本来の位置は、「口の天井」です。 舌の先は、 前歯の歯茎より少し手前の「スポット」と呼ばれる軽くへこんだところに。 (歯にくっついてはいけません。) そして残りは、 ぺたあ~と口の天井(口蓋)にくっついている。 これが、自然な舌の位置です。 この定位置に舌がおさまっていない人は、 筋力が危険域まで低下しています! 早めに対処すればするほど、健康を保てますよ~ 舌の役目って「味をみる」だけじゃないのです。 この定位置に舌がいることで、 ・飲み込む力(嚥下力)の向上

現代人には《咳出し》が足りない

――自覚症状無く、咳を溜め込んでいる人は多い。 これ ブレスワークに行ったうちの相方が、 高橋実(たかはしみのる)先生(三鷹整体治療院「からだはうす」)から、聞いてきた情報です。 咳なんて勝手に出てくるもんじゃ? と 思ってたら大間違い! 「ここを押すとよく出る」 相方が習ってきたポイントを試してみると―― グアッハ、ゲッホガッハ・・・ッッ!!! 出る出るもんのすごい咳。 こんなに溜め込んでるんだ!? どビックリ。 実は、 咳には大きく分けて2種類あるのです。 自

腕の《始点》を知ると、リーチが長~く、腕が自由になるんじゃよ

まず、この情報の威力を知って頂くため、 立位体前屈を1度やってみてから、 先へ読み進むことをおススメします。 驚きの結果が味わえますよ・・・ さて、 腕はどこから始まるか、ご存じですか? 実は、ここからです。 ――そこって鎖骨の付け根では? と思った方、正解です。 腕は、鎖骨から始まっているのです。 上図の通り、 体幹と腕をつなぐ唯一の骨が、鎖骨。 そして下図の通り、 腕の筋肉は 身体の前面では鎖骨から出ています。 (背面の肩甲骨は、どこにも接続していない「浮いた」状

頭の《支点》を知ると、上へ向いたり下へ向いたりがラクになる

上へ向く、下へ向く、という動作に、 こんなイメージ持っていませんか? この「首を使って上(下)を向く」というイメージ、 実は、 大間違い! 首を痛めてしまう危険すらあります。 キリンが水を飲む姿、ご存じでしょうか? 前足をプルプルさせながらまっすぐなままの首を下げ、必死!に水を飲むこの姿。 真剣です。 冗談やってる訳ではありません。 哺乳類の首は曲げる動作ができないのです。 (※バランスを取る・衝撃吸収などのため、曲がる機能自体はあります。) では、どんな動かし方が

呼吸は、呼を吸よりなが~くすると良いんじゃよ

「呼吸」といえば、 酸素を取り込み、二酸化炭素を吐き出す・・・ と、 酸素ばかりを重要に思いがちですが! 実は ものすんごく重要な役目が二酸化炭素にもあるのです。 呼吸によって取り込まれた酸素は、 赤血球のヘモグロビンにくっついて全身に運ばれます。 このヘモグロビン、 2価鉄を含む色素「ヘム」と、たんぱく質「グロビン」からなりますが、 そのヘム中にある鉄は、 酸素が多いところでは酸素と結びつき 酸素が少なく二酸化炭素が多いところでは酸素を解き放ちます。 血液中に二酸

「あごを引く」って、どのアゴを引く?

姿勢を良くする時、よく「あごを引いて」と言われますが、どうやっていますか? 上の画像みたいに「うなずく」ようにやってしまうと、ぐっと喉をつぶす感じになって苦しい・・・ でもこうするものだと思っていた私は、良い姿勢って苦しいものなのか、と勘違いしてました。 だって「あご」って言われると、ここって思いますよ。 ところが! 解剖学的に見ると、あごは上下に分けられるのです!! どうです? 外から見て「あご」と思うところにある骨――下顎は、ぶらさがる感じで上顎にくっついてるだ

目の本当の役割を知ると、目がラクになるんじゃよ

目の役割って何でしょう? 「見ること」 って思いますよね。 かく言う私も、そうでした。 ところが! 実は 「見る」=「視覚認識する」ところは、 脳の中にあります。 上図のとおり、 実際に「見る」機能を持っているのは 後頭部にある大脳視覚野です。 目が持つ役割は、 感知した光刺激を信号変換して視神経へ送るだけ なのです。 周囲からくる光情報をふわっと全体的に感知する、 見たいものへパッと向けられる、 「自由に動くカメラレンズ」が目の本来の役割なのです。 あれ? で