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作家生活9年目をどう生きるか。

マルチな働き方をする。

昨今、読書を取り巻く環境に顕著な変化が見られているため、仕事の仕方も時代の流れに合わせたいと思い、一昨年後半ぐらいから動き始めていた。
作家の在り方、読者さまのスタイル、コンテンツの提供の仕方、いずれも多様化が進む中、自身もまた多様な働き方をしたいと考えている。

というか、元々私は、物語を紡ぐことさえ出来れば割と手段は問わないタイプだ。
幼少期には漫画家を夢見たこともある。当時はデジタルなんてものはなく、漫画を描くのに途轍もないコストが必要なのと諸々の理由があって諦めてしまったが。
また、業界に食い込んだきっかけはPBWのシナリオライターだ。

小説が一番成果を出せているし、世間的にも分かりやすいからという理由で主に小説家を名乗っているが、小説のみ書いていたいわけではない。
もちろん、小説にも愛着があるので書き続けたいが、より、マルチな働き方ができるのではないだろうか。
既に漫画原作を一作担当していた身であるが、もう少し積極的にアプローチをかけていきたいと思った。
そもそも漫画が好きだし、気質が「オタク」のそれなのだ。
文化人らしい生き方は難しい。燃えと萌えで生きていたい。

そんなこんなで、久々にコンテストに応募してみた。
九龍城砦とか重慶大厦のビジュアルと雰囲気が好きすぎて、そんな世界でドンパチやる話を書きたいし見たいと思ったためだ。
自主制作の『東京地下迷宮街』に多層の街並みへの憧れが出ているのだが、やはり、目で見て楽しみたい気持ちが強いのだ。

コンテストの特性上、3話まで書いてみた状態だが、構想はちゃんとあるので結果に関わらず、何らかの形で続けられたらと思う。

因みに、同業者間で流行りのアレも協力させて頂いている。
また、他の業界の仕事もこっそり進行中だ。
一昨年から様々な業界に首を突っ込ませて頂いているため、大変学びが多く刺激になっている。
慣れないことも多くて苦労もしているが、経験値を増やして次に活かせるよう精進したい。

小説にも多様性を持たせたい。

小説以外で出来ることを増やして行こうという試みをしつつも、小説の在り方も再考したいところだ。

以前は長いシリーズをゆっくりと楽しむ読者さまが多かったのだが、最近のコンテンツの消費速度は半端ない。また、書店の棚には限りがあるため、たとえ売れ筋であろうと、長いシリーズを全巻置くのは困難になっている。
そんな状況も鑑みて、シリーズ作品を刊行する傍らで、単巻や上下巻くらいの構成でじっくり書く作品を増やそうと思う。怪談シリーズや『要塞都市アルカのキセキ』がその一例だ。予定通りいけば、今年中に恐らく別の例もお披露目できるかと思う。

工数を増やしてクオリティを上げ、読者さまの一冊における満足感を増やしたい。
この場合、文庫の書き下ろしという形態ではなくなるだろう。
実際、怪談シリーズも要塞都市アルカも一部連載となっている。別の例もまた、文庫書き下ろしではない。

作品の傾向も多様化が進むだろう。
それによって、それぞれから異なる刺激を得てモチベーションを保ちやすくなるので、長く仕事を続けていくためにはこちらの方が合っている。
著作を出来るだけ初期の方向性に合わせようとしていた頃は、実はヤバかった。『咎人の刻印』を発表してなかったら今頃行き詰ってたかもしれない。
とはいえ、初期の方向性も残したい作風ではあるので、いい感じの案が思いついたら発表したい。

また、多様性を持たせると言っても、広義の幻想からは逸脱しないつもりだ。ファンタジー、ホラー、時々SFという感じになるだろう。
『東京ファントムペイン』で女性主人公に手ごたえを感じたので、女性キャラクターが活躍するお話も発表できたらと思う。
あと、対等な関係の掛け合いは書いていて楽しいので、バディ系が増えるだろう。

更に、忙しさにかまけてお蔵入りさせていたアイディアを出して行ければと思う。実を言うと、今まで裏で書きつつも眠らせてしまう企画がそこそこあった。
レーベルのカテゴリーエラーというのは基本的に存在しないと考えているが、書店における売り場違い、版元における編集部違いの企画も思いついてしまうので、そういうのは仕事の合間をぬいつつ色んな所に出すのもありかもしれない。
浮かんだアイディアが脳内を圧迫して仕事に支障が出ることもあるので、出力することも必要なのだ。

自主制作もぽつぽつと。

昨日、pixivに新しい自主制作作品『境界ラジオ』を投稿した。

なぜpixivで?と思われるかもしれないが、ある切っ掛けにより、なんかお絵描きとかしたくなったからである。
こちらはキャラクターが先に生まれた作品で、「こんなデザインのこんな設定のキャラクターを動かしたいなぁ」というふんわりしたアイディアから、「せっかく小説家だし、キャラの話でも書くか」というふんわりした気持ちから成るものである。

商業ではないため、読者さまに配慮して読みやすい入り口を作ろうとかそういう工程を省いているので、ちゃんとした蒼月作品を読みたい方は商業出版してるやつを読んでやって下さい。そっちの方が圧倒的に読みやすくなっているので。
商業作品がちゃんと入り口もあってメニューもあるカフェだとしたら、本作は路地裏にある看板がない居酒屋だ。メニューはその日によって違うので店主に聞くスタイルである。

キャラ設定が主体なので、登場人物紹介も作ってみた。
お察しの通り、ソロモン72柱の話だ。
ソロモン72柱には憧れがある。ポケモンみたいに揃えたい。幻想古書店の辺りからぽつぽつと出しているが、コンプリート出来るだろうか。

なんか絵が描きたいというふんわりした気持ちからの企画なので、キャラデザからイラストまで自作だ。
以前も自主制作でキャラデザをやってみたが、その当時のものは恥ずかしくて死にそうになったので非公開にしてしまった。今も未熟であることには変わりないが、インスタでそこそこの日数公開した状態でまだ死にそうになっていないので、たぶん大丈夫。
とはいえ、twitterのTLに自分の絵を流すのはこっぱずかしいので、気になる方はpixivのアカウントをフォローして頂けると心底助かります。
(既にフォローしてくださったり、いいねをくださったりしてる皆さまにはコメツキバッタみたいな動きで感謝!)

総括。

なんか色々とやるので温かい目で見守ってやって下さいますと幸いです!!

あと、twitterの情報発信を頼りにされている方が多く見られますが、twitterを取り巻く情勢が不安定なため、他のSNSなどもフォローもしくはブックマークして頂けますと助かります(もちろん、noteでもOKです!)

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