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筋肉をつけたら家を買っていた

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個人事業主がおうちを買うエッセイです。完結しましたが気まぐれに後日談を書くかもしれません。
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カーテンをさがして三千里

我が家のクソデカ窓を紹介するぜ! 我が家に、ついにカーテンがやってきた! 断っておくが、引っ越してから約7カ月間、カーテンなしで生きてきたわけではない。 売主さんが残していったものを使わせて頂いていたのだ。 売主さんの粋な計らいに感謝カンゲキ雨嵐なのだが、残していくのにも理由があったことだろう。 なにせ我が家のLDKの掃き出し窓はバキバキのハイサッシで、カーテンの高さは2.4m以上必要なのである。 このクソデカ窓に合わせるには、基本的にオーダーカーテンしかなく、しかも、引

筋肉をつけたら家を買っていた⑪【個人事業主、住宅ローンを組む】

私が住むべき場所はここだ!不動産屋Kさんに案内されて、内覧したい物件に向かった。 家主さんがご在宅なので、人が住んだ時のリアルな感じやマンションや周辺環境の雑感も聞けた。 お部屋自体は、メリットもあればデメリットもある。非常に悩ましいところだった。 一番気になったところは、日当たりが悪いところだ。 お部屋を後にし、日当たりがよければ……とぼやく私に、Kさんは「どうしてもそこが引っかかるのでしたら、やめた方がいいかもしれません」と背中を押さずに冷静なアドバイスをくださった。信

筋肉をつけたら家を買っていた⑩【家探しに必要なのは信頼できる不動産屋さんでした!?~燻製になるのは御免です!】

前回の更新から時間が空いてしまったのは、仕事にもみくちゃにされたり、体調を崩したりしていたからだ。 まさか、寒暖差アレルギーで喉に来るとは思わなかった。今までは鼻だったのに。 しかし、今回のようにずっと平熱だけど喉が痛くて咳が出るという症状は季節の変わり目で頻繁にあったので、あれは風邪ではなくアレルギーだったのかもしれない……。 新天地ではアレルギーに強いお医者さんがいたので、今まで疑問に思っていたことも明らかになって良かった。 まあ、私の呟きはともかく、本編に入るとしよう。

筋肉をつけたら家を買っていた⑨【内覧前の準備】

小説家は住宅ローンが組める……だと?さて、回想を終えて千葉の物件を内覧した時に戻る。 「お客さんでしたら住宅ローンを組めますよ」 不動産屋さんが放ったその一言が、私に衝撃を与えた。 「でも、個人事業主ですよ!? 小説家ですよ!? ギャンブラーですよ!?」と目を剥く私。 だが、小説家=ギャンブラーとは限らないかもしれない。 私はファーストペンギンめいたことをしたりニッチな作品ばかり書いているが、流行っているジャンルに便乗する作家さんもいる。需要に沿って仕事をする人は、ギャンブ

筋肉をつけたら家を買っていた⑧【回想編:家賃の高い部屋】

家賃の高い部屋のお時間がやってまいりました!まともな不動産屋さん、まともな管理会社、まともじゃない職の私。 確定申告書の控えを提出してハッタリなしの審査をしてもらった結果、タワマン上層階の一室を借りられることになってしまった。 私は、小説家はギャンブラーみたいな職業だと思っている。 私だったら、こんな胡散臭いやつに部屋なんて貸さないと思っていたのだが……。 とはいえ、収入が不安定すぎる職業なので、いつ家賃が払えなくなって追い出されるかわからない。 ここは舞い上がって大型家具

筋肉をつけたら家を買っていた⑦【回想編:小説家 怒りの引っ越し】

管理人=コンシェルジュ、ってコト!?池袋自体は好きだ。 利便性は良いし、好きなお店がいっぱいあって楽しい。 毎日のように刺激があるので、クリエイティブなことをするにはうってつけだった。大型書店があるので資料を入手しやすいし。 だから、池袋から離れたくない。 そう思った私は、地元の不動産屋さんを調べた。 レビューを読み漁り、騙し討ちをしなさそうな不動産屋さんを選んだ。 駅前に地域密着型で親身になってくれるという不動産屋さんがあるという情報を得た私はそこに駆け込み、現状を説明し

筋肉をつけたら家を買っていた⑥【回想編:不動産屋と管理会社には気を付けろ】

不動産屋の闇に触れる。憧れの地である池袋に住みたい。 そう思った私は、デビュー作の重版印税を元手に池袋の物件を探した。 デビュー作が売れなかったら、屈葬風呂物件の日焼けした畳の上でハエトリグモに見守られながら「終わり」を迎えていたことだろう。 読者さまと版元さんに感謝だ。いやもう本当に命の恩人です。 というわけで、私は池袋東口側で物件を探した。 アニメイトによく行っていたので、サンシャイン通り方面に馴染みがあったのだ。 今度は、駅近でオートロックというものがあればオッケーく

筋肉をつけたら家を買っていた⑤【回想編:貧乏作家VS蜂一家】

爪に火を点す生活リーマンショックで会社が吹っ飛んで、再就職が上手く行かずに路頭に迷いかけ、なんとか書店のアルバイトができるようになってデビュー作が出る前前では、とにかくお金がなかった。 因みに、書店員は薄給なので、家賃を支払うので精いっぱいだった。 築古アパートとはいえ、東京(しかも、そこそこ便利な西巣鴨)の駅近。 地方の物件に比べたら、家賃はかなり高い。 風邪を引いた時、医療費を払うのが苦しいという理由で自然治癒に任せようと思って放置していたら、肺炎になりかけたことがあ

筋肉をつけたら家を買っていた④【回想編:セキュリティZERO物件】

おのぼりさん、部屋を探す。大家さんがいてくれた物件は、学生のきょうだいが住むというのもあり、親が探してくれたものだ。 だが、社会人一人暮らしで、流石に親を頼りたくない。というか、そうでなくても実家を頼りたくない事情があった。 それはともかく、初の物件探しである。 近所の不動産屋さんに赴き、ワンルームでリーズナブルで駅近で、日当たりがいいところを探した。寒い物件は、もうこりごりだと思ったからだ。 某区の物件が安かったので候補に入れてみたのだが、不動産屋さんから「そこは川が氾濫

筋肉をつけたら家を買っていた③【回想編:大家さん付き物件】

更新までに時間が空いてしまったが、引っ越しをしたからだ。 無事に新居に辿り着き、60箱くらいあるダンボールを一日で解体し、今は自転車を得て行動範囲が広がり、ダンボールの中身を詰め込んだクローゼットの中身を整理している。本棚の本の並びも乱雑で気持ちが悪いので、クローゼットの次にやりたいところだ。 とにかく、今何が足りていて何が足りなくてどれくらい詰め込めるのかがわからないと何も買えない。 そう言えば、コレクションの鉱物も整理しなくては。棚に入り切れずに溢れているのだった……嗚

筋肉をつけたら家を買っていた②

家賃の高い部屋。実は、我が家は『家賃の高い部屋』だ(2023年10月初旬現在)。 六年くらい前に入居してから自分の事情も変わってきたため、身の丈に合わなくなってきたのである。 そこで、2022年末に新しい物件を探していた。 内見RTAというレベルで一日に複数の物件を漁ったのだが、現在は家賃相場が高くなっているため、ワンランク下げてもそんなに家賃が変わらないという事情を知った。 中には、ゾゾゾポイント3.5くらいの物件もあった。 壁に謎の日焼けがあり、大きさと形状から遺影があ

筋肉をつけたら家を買っていた①

筋肉をつけたら家を買っていた。 何を言っているのかわからないと思うが、私も何があったのかよくわかっていない。 わかっていることは二つ。 筋肉がついたことと、持ち家を得たことだ。 運動不足野郎はどう生きるか。時を戻そう。 2023年5月下旬。私はいきなり、「ダンスでダイエットをしよう」と閃いた。 年齢相応に身体の油断が顕著になってきたし、体力も落ちてきたし動きも鈍くなってきた。 自分が猛烈にカッコ悪いと思い始めたのである。 年始に私事がいろいろ重なり、心身ともに病んでしまい