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日記 私だけの小宇宙。

5月20日(月)

 6時起床。晴れ。早番勤務。二日間休んだだけなのに、なんだかめちゃくちゃ久々な気がする。朝食、大根サラダ、茅乃舎味噌汁、鮭フレークのせごはん。夫は今日からレッチリのライブを観に東京へ。るんるんで出かけていく夫見送り、私も出勤。くるりを聴きながら。

 勤務。あっという間に終了。棚の乱れが気になる。永遠に棚整理だけをしていたいけれどそんなことは許されない。あまりにも時間が足りない。ブルータスの最新号の特集がいい感じだ。

 退勤後、駅ビルの古着屋に立ち寄ってTシャツをチェック。久々に野外のイベントに参加した影響か、Tシャツが欲しくて欲しくてたまらない。メンズのもので首元が詰まっていて、できたらバンドもの、そしてちゃんと自分が聴いているバンドのものがいい。特に収穫はなし。

 帰りのバスを途中で降り、ロイヤルホストに入る。仕事終わりのロイヤルホスト、なんて甘美な響きだろう。ご褒美、という言葉がこれほどまでに似合う行為もなかなかない。めちゃくちゃたどたどしいけどめちゃくちゃ丁寧な店員さんにコスモドリアとドリンクバーを注文し、平野紗季子『生まれたときからアルデンテ』読みながら待つ。レモンとミントのフレーバーウォーター啜りながら、待つ。今夜この場所で読むためだけに持ってきたのだ。最近あまり本が読めていない。私にはそういう周期がある。めちゃくちゃ読みたい!活字活字!!というときと、本を手に取ってもなーんか全然読み進められない、1ページしか1行しか読めねえ、というときとがあって、それがけっこう極端で、今の私は完全に後者の状態である。でもこの本は大丈夫。写真が多いし、そのどれもが味があって可愛いし、平野さんの文章はキレキレだし、小学生のころに書かれた食日記の子ども特有ののびのびとした辛辣さにはもはや笑ってしまうし、ページをめくるたびに単純に胸がときめく。めくれどもめくれども、ワクワク止まらず(なんなら単行本時代から何度も読んでいるはずなのだが)。ロイヤルホストの謎多き遅番紳士小林さん(仮)の観察記録なんて本当に名作だと思う。そんなこんなでコスモドリア到着。ああ、このレモンスライスの美しさよ。ドリアに栗を入れましょう、そして名前は小宇宙、コスモドリアにしましょう、と提案したロイヤルホストの中の人、天才。私だけの小宇宙がここにあるのだ。あつあつ、はふはふ、美味しい。あっという間に平らげてしまう。まるで一瞬の幻のようだね、私だけの小宇宙。LINEには東京にいる夫からボンディのカレー食べたよーとの報告がきていた。まるごとのじゃがいもの存在感がすごい。彼はきっと今ごろ東京の空の下でBy the Wayしていることだろう。ココアやカフェラテ飲んでしばしくつろぎ、帰宅。


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