誰もが”これはうちの子だ”と思ってしまう 『ロンパーちゃんとふうせん』
日々の雑事に追われてしばらくブログをお休みしてしまいましたが、その間にもすくすく成長し、2歳半になった娘。いまでは”おやすみ前の2冊”もすっかり定着し、歯みがきを終えたら自分でその日の本を選んでくるようになりました。毎回「ほほう」というような2冊を持ってきて、組み合わせもそれなりに考えているようです。
「ロンパーちゃんとふうせん」は、2歳になったころに書店で見つけて、親が「なんだか娘に似てる!」と、またまた多くの親御さんが感じるであろうことを思って購入しました。酒井駒子さんの描く子どもの立ち姿や頭や頬の形などが、ほんとうに子どもらしく、いじらしいのです。
ロンパーちゃんがお店でもらった風船をたいそう気に入るのですが、何度も天井に上がってしまうので(ヘリウム入りのやつなんでしょうね)、お母さんに指にくくってもらったりして遊びます。ところが…。
もともと風船がすきな娘は、この本を何度も何度も読んでもらって、風船を指にくくってもらって遊ぶことにあこがれてしまいました。私がふくらませた風船は上には飛んでいかないのですが、彼女の想像力を働かせて、楽しく風船とたわむれています。
一緒に買い物に行って風船をもらったときに「とんでいってしまわないように、ゆびにくくって」、と言われたジージは(それが絵本の一文をそのまま暗記したものだとは知らないので)「なんと正確な表現!」と驚いていました(笑)
2013.5.29
酒井駒子『ロンパーちゃんとふうせん』 (白泉社)
※10年後の私からのコメント
その後、「酒井駒子さんの描く子どもとそっくり!」と思うお子さんを何人見たことか。斜め後ろから見える張り出したほっぺ、真剣なまなざし、閉じることを忘れた口元。そんな姿全部が尊い!
姿かたちはだいぶ変わったものの、娘はいまでも風船が大好き。「ぷうせん」と呼んでいた声が懐かしい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?