ここ最近大好きなこの国に思う事
今私が住んでいるところは厳しいロックダウン下におかれて10週目を迎えた。一緒に住んでいない家族とも会えず、友人とも会えない。もちろん学校もオンラインのみ。食材を扱っているお店、Take outのお店、エッセンシャルワーカー(スーパーや医療関係、警察など)のみだけが現場で働いで良いことになっている。
毎日新しい陽性者数(いつのころからか、感染者数は出なくなり陽性者のみの発表)が発表され、接種をしないと大変なことになるぞ! ロックダウンを解いてほしければ接種を! No Jab, no Job と騒ぎ立てる。先日は昔の隣組を思い起こさせるようなキャンペーンが張られた。近所の未接種者を説得しよう!
正直、私は高をくくっていた。感染者も陽性者も長いこと出していなかったこの国は世界で一番安全。そしてこの国は過去の歴史から見ても基本的人権やデモクラシーが非常に発達した国。そう思い込んでいた。何か起こればあっという間に実行に移す政府が頼もしかった。あー、あの頃が懐かしい。
ロックダウンは自分の中で受け止める事が出来た。政府も沢山助成金を出していたし、今まで何回もこのやり方で封じ込めていたので、それで何とかなると思っていたのだ。でも、この国は今世界の仲間入りを果たし、世界の中でもかなりストゥリクトな政治をはじめた。この騒ぎの先進国をよく学んで、後進国らしい決断をしてほしかった。
私が最近強く思うのは、自分の命の扱い方に他人の承諾や理解が必要なんだろうか。自分の命や健康を大切にしたいと言う基板から出ている本人の選択を他人が奪ったり、激しく批判できることなんだろうか。
率先して摂取したかった人、したかったけれど何らかの理由で出来ないでいる人、何らかの理由でしたくない人、したくないけれどせざるを得なかった人。みんなそれぞれ身体も違う、置かれている状況も異なる。接種しない人は自分勝手だと批判したり、しなくてもいいけれど、そうするとこんな酷い目にあうよと脅すような政治には絶望を感じる。
この場を借りて吐き出さないと、息苦しくてたまらなかった。あんなに大好きで誇りに思っていたこの国に今は全く希望が見いだせないでいる。粛々と毎日を過ごし、小さな幸せを見つけて自分を支えていくしかない。
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