日本の本質的食料自給率は常にゼロだ。自給率を上げる価値はない。何事も前提が重要だ

ロシアの問題でちょこちょこ出てるが、肥料の問題である。

世界中で出回っている有力な肥料、カリ肥料の世界貿易シェアはロシアとベラルーシで40%だ。加谷氏によれば、食料問題は短期的に見通せるが、肥料となると作付け面積にも関わり中長期的に影響してくるという。そして最も心配されるのは、こうした食料危機をプーチン大統領は”脅し”の道具にするのではないかということだ。こんな発言があった…

日本はカリもリンも完全に輸入に頼っている。
肥料ナタネも輸入してる。

コンバイン、トラクターの動力であるエネルギーも輸入だよりだ。

食料自給率というのは

そもそも食料自給率とは、国内の供給された食料に対する国内生産の割合を示すものです

国内生産する前提の肥料、生産や輸送のための燃料の自給率がどうかという観点はない。
それなのにカロリーベース(輸入した飼料で育てた畜類は算入しない)で自給率を出してる。
輸入できないリスクを踏まえてるんだ!と言うならば肥料自給できないんだから、完全有機かつその畜類の飼料も国産のもの以外はカロリーベースに含めるべきではないだろう。

そもそも自給率がゼロの燃料を用いず農産物をどうやって都市に運ぶんだ?

国産の飼料で有機飼料で作って、カロリーベースできちんと国産になったとして燃料が途絶してたら全部腐るぞ。

いちいちアホらしいが、こういう前提すっ飛ばした数字を改善すればよくなる!というのはジェンダーギャップ指数やら大学ランキングやらその他のランキング全体にも言える。
前提無視した寝言を金科玉条にするバカどもとは議論ができない。



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