電気代4倍?安い電気代を享受したのだから、高い電気代も受忍すべきではないか?ー見えざる手は素晴らしい成果を上げる


会社は家族経営で、繊維商社から糸を預かり受託加工する仕事だ。電力契約を北陸電力から新電力に切り替えたのは2020年10月。東証1部上場のグループ会社と「市場連動型」料金プランで1年契約した。「『北陸電力よりも安くなりますから』と言われて。内容に不安もあったが、新型コロナウイルス禍で経営が厳しい中、少しでも負担が減るなら、と思った」

契約書はよく読むべきだね。少なくとも仕入れ場所は考えないと。

 市場連動型は、卸電力取引所の市場価格に連動して従量料金の単価が決まる。昨冬は電力需給逼迫(ひっぱく)で卸電力市場価格が高騰したが、「新電力側が『契約したばかりなので』と安い料金に抑えてくれて安心していた」という。

誰かがコストを払ってくれていただけですよ?

大手電力会社に高い電気代を払ってた人、政府、新電力側。持続可能性あると思う?

昨年4月分も割安の8万円台に落ち着いていた。

20万円が8万円になり12万円浮いてた。一年で120万浮いたとして。

 だが契約が自動更新された後、突然、11月の電気料金が当座預金の残高不足で引き落としされていない、と通知が来た。料金を確認すると31万円超。北陸電と契約していた頃でも20万円以内に収まっていたのに、「見たこともない金額」に跳ね上がっていた。

市場に合わせるんだからそうなるよ。みんな使うとき逼迫したら、値上げして電気代高いから使うのやめよ!ってのが市場原理だから。アメリカもこうだよ。

 12月も33万円台、今年1月分は38万円超と上がり続けた。燃料価格高騰による昨秋以降の卸電力価格の急激な上昇をもろに受け、料金明細にある1月の平日ピーク単価は昨年4月に比べて4倍近くになっていた。「通常の電気代だと加工賃の1~2割に収まるが、一気に5割以上になってしまった」と、会社存続が厳しい状況にまで陥った。

一年安いのを堪能してたんだから、高いときは耐えましょうよ。

 もう限界だと感じ、2月に入って新電力側に電話すると「解約金を払って他社に切り替えてもらって構わない」とあっさりした対応だった。急いで他の新電力を調べたが、新規受け付けしている社が見つからない。北陸電力に連絡しても全面停止だとして断られた。

そらそうだよ。需給逼迫したら安くなるわけがない。新電力はヘッジもしないアホなポジションで最後は顧客に押しつければいいやと腹を決めてる。それでも値上げが追いつかないなら倒産しよって形にした。

 ホープのエネルギー事業を巡っては2020年12月から2021年1月に日本卸電力取引所(JEPX)での電力取引価格が高騰したことで調達コストが跳ね上がり、多額の不足インバランスが発生するなどして大幅な損失を計上。ホープは同期に69億2414万円の当期損失を計上し、債務超過に転落していた。さらに2021年10月以降、JEPXでの調達価格が想定以上に高値推移したことで逆ざや状態が続き、赤字が拡大。
こうしたなか、3月22日までに不足インバランス料金等の債務不履行に基づき、取引のあるすべての一般送配電事業者との託送供給契約が解除され、事業継続が困難となった。

結果はこうなる。市場原理に基づく見えざる手だ。

 2月以降は電気料金を少しでも抑えようと、平日日中の工場稼働をやめ、単価が安い午後10時以降の夜間に稼働をシフトした。だがその分、稼働率は半減した。

市場原理通り、高い電気代を避けて自動的に操業を切り替えた。これこそ市場。電力使ってほしくないから高い値段をつければこうなる。

産業が壊滅するとか細かいことを言ってはならない。

いやホントは言いたいけどね。志賀原発動いてれば値上げなかったろ。

脱炭素、脱原発、経済成長3つは無理

このトリレンマは解決できない。夢物語で時間を潰さないでほしい。

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