エピローグ

2023年11月に祖母がお亡くなりになった。
母方の祖母で、私にとっては最後の祖父母だった。
母方の祖父は私の物心をつく前にお亡くなりになっていて記憶は皆無だ。

ちなみに父方の祖父母には良い思い出が無い。
悪い思い出のハイライトを述べると、
80歳越えた祖父が扱うチェンソーの手伝いを
ぬかるみが残る地面でさせられて、

木材を私が手で抑えていると、アゴのあたりをチェンソーが掠め、
その度に祖父から爆笑されるという思い出だ。
しかも父方の祖父がその話を父方の祖母にして、
晩飯の時、ずっと私のことをバカにして笑っていた。
父方の祖父母の話なので、改めて父方と書いた。

父方の祖父母は最悪だという話を最初にするということは、
当然母方の祖父母が最高だったという話に繋がるわけで。
祖父のことは存じ上げておりませんが、
母親の昔話から聞く限り、聡明なお方だったという印象があります。

さて、ここから私の知っている、母方の祖母の話ですが、
母方の祖母は私がおうちへ訪ねる度に、毛糸の編み物をしていました。
私もその編み物を頂いたことがあり、それは毛糸の帽子でした。
温かく耳までかぶれる優れもの。
今年の冬も使おうと思っています。
お通夜やお葬式に行く道中も被っていました。
車の中が寒かったので。

私、恥ずかしながらコミュ障なので、
最近は全然親戚の集まりに参加していなかったので、
子供の時の思い出になってしまいますが、
頂ける食事が本当に美味しくて。
勿論オードブルのような買ってきたモノもあるのですが、
それよりも作ってくださった椀物が美味しくて。
何杯もおかわりさせて頂きました。
何の断りもなく勝手に台所へ行くと、そこには必ず祖母が立っていて、
「いっぱい食べなせぇ」
と笑顔で言ってくれました。
身長はあの頃の私(と言っても私でさえいつなのか分かりませんが)よりも
低くて、

と書いたあたりで泣いちゃった。
父方の祖父母への悔しさで、じゃないですよっ。

お通夜も終わって、お葬式も終わって、家へ帰ってきて、
パソコンに向かって涙が溢れてくるね。

おばあちゃんは西瓜を作っていました。
夏になると「持って行っていいよ」という連絡が来ます。
私が無類の西瓜好きということを知ってくれているんです。

おうちへお邪魔すると、
西瓜畑に連れてっていただき、
害獣対策で網が張ってあるのですが、
その網の高さがおばあちゃんサイズで、
私が中へ入ろうとすると、網の天井が私の腰の位置で、
大げさじゃなくて、本当に腰の位置で、
(私は身長が182センチあります。
 アルビレックス新潟のセンターバックくらいの高さですね
で、結局入れなかったです。
無理は良くないよね。
おばあちゃんが結局西瓜を取ってきてくれました。
おばあちゃんが作る西瓜は本当に美味しかったです。

おばあちゃんは犬を飼っていました。
人懐っこい犬だったらしいのですが、
地元の良くない人たちに犬がイジメられてから、
おばあちゃんにしか懐かなくなったらしいです。
でも何故か私は撫でることができて、
撫でていましたね。
これはおばあちゃんとの思い出じゃなくて、私の思い出ですね。

おばあちゃんのおうちにはグミの木がありました。
グミの木のグミというのは、まあ赤い木の実だと考えて頂ければ。
そのグミをもらいに行ったこともあります。

いや、いろいろもらいに行きすぎだろ、泥棒じゃん。
公式泥棒じゃぁないんだよ。

グミの木は大きくなっていて、
手を伸ばさないと届かない位置にありました。
ただ私はデカいので、さくさくとっていくと、おばあちゃんが、
「よくそんなの届くなぁ」
と言ってくれて、嬉しかったことを覚えています。

おばあちゃんと母親と一緒にタケノコを掘りに行ったことがあります。
いや、公式泥棒日誌じゃぁないんだよ。
公式泥棒は筆がマメですね、じゃぁないんだよ。

おばあちゃんは山の斜面をひょいひょいと進んで行き、
母親も山育ちなので、サササッと移動していき、
私だけへろへろに疲れたことを覚えています。
たいして何もしなかったし。
見ているだけ。

お亡くなりになったお話を聞いたのち、
お通夜やお葬式がまだ少し先ということもあり、
私は現実味も無くて、
元々の予定だった
アルビレックス新潟レディースの試合を観戦に行きました。

今年から川澄奈穂美選手が新加入して、
新潟のメディアはいつも以上に選手がテレビに出ています。

試合結果はこぼれ球を押し込んだ滝川結女選手が先制点を挙げて、
その後、石淵萌実選手が追加点を。
後半、ベガルタ仙台レディースに押し込まれて、一点返されたけども、
逃げ切ってタイムアップ。
2-1の勝利でした。

売店で上尾野辺めぐみ選手の旗みたいなのを買いました。
絶対もっと待遇の良い移籍の話もあったはずなのに、
ずっと新潟に残ってくれている選手です。
どうにかして上尾野辺めぐみ選手にタイトルを獲らせてあげたい。
それがアルビレックス新潟レディースを応援する人たち
全員の想いだと思います。

でも、
あんなに若かった上尾野辺めぐみ選手も
いつの間にかもうキャリアの晩年になっていると思います。

いつ選手生活を終えても不思議じゃない年齢。
時間は永遠じゃない。

私も歳を取っている。
いつまでも結果の出ない、小説投稿勢だ。

また間に合わなかった。

良い知らせを言いたかった。

新潟の新聞に自分の詩が載ったのが去年なら。

定期的にお話をして頂いていたおじさん(母方の親戚)も、
施設に入ってから、歩けなくなってしまったらしい。
勿論コロナ禍もあり、会えていない。

いつまで結果出さないでいるの?
いや勿論新潟の新聞に自分の詩が載ったことは嬉しいです。
でも正賞ではなくて。
私だけ選評の最後で苦言を呈されていたし。
(来年こそは! もっと良い詩を書いて正賞へ!)

いつまでこれからの期待枠でいる気?

何回最終選考で落ちる気?

今年も年二回の最終選考落選達成じゃぁないんだよ。

時間なんてない。
また零れ落ちた。

今年の残りの結果発表は……う~ん、
一応期待して待っていますが。

来年こそは結果を出したい。
できれば来年の夏までには良い知らせを言えるようにしたい。

小説、書かないとなぁ。

集英社ノベル大賞用の小説、これから書いていきますね。
二本(うち新作一本)既に投稿していますが、
もう一本、新作を投稿したいですね。
前者の二本が自分の個性出したヤツなので、
後者はトレンドに合わせたヤツを。

泣いてる暇は無いですね。
頑張ります。

エピローグのあとも物語は続く。

またおばあちゃんとの思い出を思い出したら書きますね。
それでは。

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