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デキるスターは要らない


TEDを視聴するのが大好きである。いつも新しい視点を与えてくれる。
このスピーチは約5年前のものであるが、これからの社会を考えると本当に納得できるものであった。

「競争社会ではなく協力社会の方が生産的であるし誰にとっても良い」という内容である。どうしてそうなのか、を説明してくれる。

ある数百人規模の実験の結果、最も生産的なグループは、とびきりIQの高い人が1人か2人いるグループではなく、全員がIQの高い人たちだけのグループでもなく、3つの特徴を持ったグループだったとのこと。

特徴1 互いに高い社会的感受性を示していた
特徴2 グループ員全員に均等に考えるための時間が与えられていた。
だから全ての人が意見を言え、サボる人や、偉そうにする人がいなかった。
特徴3 グループに女性がたくさんいた(理由は不明とのこと)

明らかになったことは、グループで成績を上げるために大切なことは、「社会的なつながり」だったということである。
これを実社会にあてはめられる。「社会的なつながり」があれば会社の中ではアイディアを出しやすく、ストレスをためにくい。実際、社員同士に休憩時間に互いに喋ることを促したところ業績がかなり上がったとのこと。

「助け合いの方がいつも個人の知力に勝る」
「やる気をもたらすのは絆であり信頼関係である」
「社会資本=自立しながら支え合う信頼関係 が必要である」

ここからは、私の解釈の入った要約になるが「スーパースターを目指さないこと」が大切であると彼女は言う。スーパースターを目指すと、そこにはいがみ合いや嫉妬、相手を蹴落とすなどのネガティブな心情が入る。なので全体としての生産性は落ちる。それは数々の研究でも明らかになってきていることである。
それよりも、これからの時代にすべきことは、互いにより多くを与え合うこと。競争心ではなく社会資本を育てること、そちらの方がより大切である。

これまでリーダーというと、なんでもできるすごい人。孤高の英雄だった。でもこれからのリーダーはそうではない。環境を整えて、全員が一丸となって思考を考えめぐらせるようにすることである。

これは学級経営にも、授業経営にも生かせることである。もちろん大人社会にも生かせる。一人一人が価値を持った大事な存在である。その知力を合わせればすごいものができる。そのために、互いを知り、尊重すること。これが大切である。

それでは皆さん、Have a good day!


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