思い出そう

思い出そう 色々なことを
これは試練なんかじゃないのさ


あんたは休みの日も 
勉強ばかりしていたね

寝ていたあんたのお腹は
小高い山頂のようだったよ

あんたは僕は転んで怪我をした時に
大慌てで店に駆け込んだね

これが僕の一番古い記憶さ
いつでも頼りになるのは
あんただった

思い出そう 色々なことを
これは試練なんかじゃないのさ

思い出そう 優しいことを
人生って悪いことばかりじゃないだろ?


ほら 例えば 
こんなこともあったね

県境と一緒に山を越えてさ
海のコテージに行ったんだ

あの頃の僕は
ポケットに夢があって
旅行先だってのに
夢中になって睨めっこさ!

スーパーで買い出しをしてさ
コテージで料理をするんだ

なんだったけなあ
サンドウィッチだっけ?

思い出そう 色々なことを
これは試練なんかじゃないのさ

思い出そう 優しいことを
田舎の人だって そうやって生きてきたのさ!


あの頃 僕たちは 田舎に行ってさ
山と自然と田んぼに囲まれて
色々なことを共有したね…

春になったら 板を運んで
山に花を見にいくんだ

夏になったら 石を巡って
昔の人に 挨拶をしに行ったね

秋になったら 黄金が広がって
僕たちは感謝を覚えたんだ

冬になればさ 白さだけが
僕たちを包んで…
暖かくで ほっとする 
囲炉裏を囲みあったじゃないか


だから
思い出そう 色々なことを
これは試練なんかじゃないさ

思い出そう 優しいことを
誰も罪なんか背負っちゃいない!

思い出そう 一緒に笑ったことを
思い出そう 一緒に泣いたことを
思い出そう 一緒に堪えたことを
思い出そう どんな時も

優しい唄を!

ほら あんたは雪山で
乗り物から僕を落っことしたじゃないか

それでも 笑えたね
それでいいんだ それでいいんだ


優しい唄を 思い出そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?