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中村佑介によるラバーガールコラボTシャツに見る、かわいさと情報量のバランス

 ここ数か月、ものすごい勢いでお笑いコンビ・ラバーガールにハマっているのですが、中村佑介さんが手掛けたラバーガールとのコラボTシャツに感嘆したという文章を書きます。

 中村佑介さんは、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのCDジャケットを始め、多くの書籍や教科書の表紙を手掛ける、言わずと知れた人気イラストレーターですね。

 中村さんが手がけたTシャツは、こちらの企画で生み出されたものです。「新幹線の切符を探す大水洋介」を題材としたTシャツを、9名のアーティストが手掛けるというもの。

  昨年~今年の冬に販売されていたのですが、当時知らなかった私は購入することができず。
 ずっと欲しいなあと思っていたのですが、なんと今月再販するというお知らせが。喜び勇んで人力舎オンラインストア(下記リンク先)で即購入、無事に入手できました。なお、中村さんによる半袖Tシャツも長袖Tシャツも、現在ソールドアウトとなっています。

 見て~めちゃくちゃかわいい。ちなみに、奥にいるのが(切符をなくした)ボケの大水さん、手前にいるのがツッコミの飛永さんです。

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 で、かわいい上に、ファンがにやりとさせられる小ネタが詰め込まれてるんです。実際に買ってみて、改めて細かい小ネタに気づくことができました。現時点で把握できる、それらの要素を紹介していきたいと思います。

① 猫

 所狭しとぎゅっと集まっている猫たち。ラバーガールは、2010年に「キャット」というタイトルの単独ライブを行っています。大水さんが猫好きなのも関係あるのかもしれません。

② 飛永さんが持つ切符

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 飛永さんが持つ切符に書かれた「青森→静岡」。二人のそれぞれの出身地です(大水さんが青森出身、飛永さんが静岡出身)。

 また切符の左辺に日付らしきものが書かれていますが、それが何なのか、バックプリントにある切符のイラストで判明します。

③ 大水さんがなくした切符

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 バックプリントに、大水さんがなくしたと思われる切符のイラストがあります。

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「大水→飛永」の下にある日付は、それぞれの誕生日。飛永さんが持っている切符にも書かれていた、左辺の日付は「2001.4.1 結成」。そう、結成日です(厳密に言うと、日付は事実と違うのかもしれませんが)。

 そして小ネタの中で一番びっくりしたのが、この切符に描かれているピンクのハンコ。よく見ると、ハンコの真ん中に「JCA10」と書かれているのが分かります。
 JCAとは、人力舎の芸人養成スクールのこと。ラバーガールがJCA10期生であることを表しているのですが、よく見ないと気づかない部分にまで、小ネタが散りばめられているのが心憎いです。

情報量が多いのにうるさくない

 このTシャツは中村さんらしく、視覚的な情報量も言語的な情報量も多いのですが、「目にうるさい」とは感じないんですよね。前面プリントも、真ん中にたくさんの要素が細かく描かれているのですが(猫が8匹も!)、ごちゃついた感じがしません。まず見る側に、とにかく「かわいい」というインパクトを与えるイラストになっています。

 単にかわいいイラストを描けるだけでなく、洗練された構図を演出できるところが、中村さんが売れっ子イラストレーターである所以なのかなと感じた次第です。

ラバーガールの単独ライブ

 この記事の主旨とはずれますが、本日からちょうどラバーガールが単独ライブを行っています。明日27日(金)は、昼公演も夜公演もまだチケットが買えるようです。28日(土)最終公演は生配信もあります。私は明日行きまーす。