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中2理科の化学反応式を【理解】する

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中学校2年生の理科では,初めて「化学反応式」について学びます。しかし,多くのネット上の情報源には,化学反応式の「覚え方」と「作り方」しか載っていないことが多いです。  化学反応式… もっと読む
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中2理科の化学反応式を【理解】する まとめページ

おはなしが長くなってきたので,一旦まとめましょう。 (1)物質名反応式 化学反応式では,…

中2理科の化学反応式を【理解】する(16) 反応式は変化の過程を表さない

前回のお話↓ 物質名反応式は平衡状態を前提とする  私は今まで,化学反応式は物質が「変化…

中2理科の化学反応式を【理解】する(1) 物質名反応式

中2理科「化学変化と原子・分子」1章「物質の成り立ち」 酸化銀の熱分解  この単元は小中…

中2理科の化学反応式を【理解】する(2) 元素の定義

今回も中2理科の教科書を読み進んでみましょう。 前回はこちら 炭酸水素ナトリウムの熱分解…

中2理科の化学反応式を【理解】する(3) 原子論的世界観

 中2理科の教科書を読んでいるところです。 前回はこちら↓ 最初から読みたい方はこちら↓…

中2理科の化学反応式を【理解】する(4) 分子のイメージと分子式

 中2理科の教科書を読み進めています。次は,分子について箇条書きでまとめてみましょう。 …

中2理科の化学反応式を【理解】する(5) 元素と単体の区別

 中2理科の教科書を読み進めているところです。元素と単体のところまで読んで,キーボードを打つ手が完全に止まってしまいました。そして,元素と単体の区別がかなり難しいな,と悩んでしまいました。今回は私なりの理解を記してみたいと思います。 前回はこちら↓ 最初から読みたい方はこちらからどうぞ↓ 元素と単体:中学校の定義 中学校理科の教科書にはこうあります。 1種類の元素からできている物質を単体という。 1種類以上の元素からできている物質を化合物という。  この説明では

中2理科の化学反応式を【理解】する(6) 炭素の燃焼反応

 中2理科の教科書を読み進めています。さあ,これからいよいよ「化学反応式」に入っていきま…

中2理科の化学反応式を【理解】する(7) 燃焼と酸化反応

さらに中学校理科2年生の教科書を読み進めていきましょう。 前回はこちら↓ 最初から読みた…

中2理科の化学反応式を【理解】する(8) 金属の燃焼

中2理科の教科書を読んでおります。 前回のおはなしはこちら↓ 最初から読みたい方はこちら…

中2理科の化学反応式を【理解】する(9) 酸化還元反応と金属の序列

中学校理科の教科書を読み進めています。 前回のお話はこちら 最初から読みたい方はこちら …

中2理科の化学反応式を【理解】する(10) 硫化反応と組成式

中2理科の教科書を読んでいるところです。 前回のおはなしはこちら 最初から読みたい場合は…

中2理科の化学反応式を【理解】する(11) 化学変化と熱の出入り その1

長らくお待たせしました,中2理科の教科書の化学反応式の部分をさらに読み進めていきましょう…

中2理科の化学反応式を【理解】する(12) 化学変化と熱の出入り その2

この記事は前回の続きです。 前回のおはなし まとめページ↓ 温度と濃度の関係  さて,今もし中学生にわかるように熱と温度の違いを説明するとしたら,どうしたらよいだろう?教科書には載っていません。検索にも頼らず,中学生の立場に立って自分の頭だけを使ってなんとか考えてみよう。  熱と温度の性質には,次のような違いがあります。今,コップに入った50℃のお湯100 gが2個あったとします。二つを混ぜると200 gのお湯ができますが,温度は50℃のままですね。質量は足すことが