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書散裸#39 何も変わらず

UNDER5福岡予選が終わった。

Eブロックでの参戦。
とある一件からライバル視させてもらってる某コンビは欠場だった。
その時点では醜いのだがちゃんと喜んでしまった。敵に回すのがとても嫌だという惨事として受け取って欲しい。

実際ライブが始まった。
召集が遅かった部員がBブロックの広角打法(うちのサークル)まで観た感想では、暖かいしFrontier(僕ら)も可能性あるぞ!という一報が。

というのも、Frontierは今回3本のネタを2分に調整してきた。

①チャリ
 しゃべくり掛け合い喧嘩漫才
②子供の名前
 2人コントインだがあまり掛け合わないタイプの大喜利スタイルのネタ
③ソロキャンプ
 1人コントインのシンプルな大喜利型

これら3本を提げた上で、前日に相方が見つけたキャラがいい味を出しそうだぞ、という布陣。

これらのことを皆んなには相談していて、ネタ選びはとても迷ったが、会場入りした時点で①チャリにほぼ決めていた。まず被らないと思ったし、掛け合いの熱量でテンポよくやれる自信があったからだ。他にはない強みだと思った。他の人の意見を参考にしつつも、確実に自分たちでこれをやると決めた。

いざ袖へ。
前のコンビはしゃべくり漫才に定評があったが今回は漫才コントだった。

「差別化できる、これは追い風では?」

そう考えて①チャリをやることにした。

ブロックMCが終わり舞台へオンステージ。

まず思ったより相方のキャラでウケない。正直これは前日にいきなりできて処理など雑なまま勢いで来たから仕方ない。今後可能性はある。

ネタをやる。

結構マジな話あまり反応がなかった。手応えなくズルズルと進んでいく。舞台に出てからはあまり緊張感なく、お客さんの顔は容易に目に入るけど怖かったからぼんやり見るようにした。ここもメンタル面の弱点かもしれない。もっとちゃんと見て引き込めなかったか。

想定通りゆったり目に間を取ってみたもののあまり食いつかない。1個目の本筋のボケは少し反応があった。本筋以外の小ボケは反応があったが本筋が広がらない。まずいな〜と思いながらテンポアップしていく。

ここが反省。しゃべくり2分ネタなら台本は1分半くらいを目安にして、空気に合わせて引っ張れる遊びは必要だった。が、欲張って色々入れて早くやりすぎた。完全にお客さんを置いて行ってしまった。

自分が相方を振り回すネタだったが、その様で特に笑いは誘えず。ネタが終わると共に「あー終わった」と意気消沈。相方はもっとがっくし。

楽屋を出てまだ残ってる仲間のネタを観にいく。
そこで気づく。

「しゃべくりは軒並み割を食ってる、滑りやすいぞ」

しかしそれもそのはず。賞レースは基本的に長丁場だ。特にお客さんにとって。集中力がいる。しゃべくり漫才は基本ネタ尺に対してフルサイズの集中力を求めると自分では思っている。笑いどころも漫才コントと比べると分かりにくい。

賞レース(1回戦)の前半は体力的にまだ骨太なネタを観て楽しむ余裕はあっても、後半に行くほどその集中力は変化していく。

これはかなり重大な教訓だった。

自分の中ではグループの勝負を考えていたけど、そもそも全体の立ち位置を考えなければならかった。
おそらくやるべきだったのは②子供の名前か③ソロキャンプ。
③は安定的にウケるが一度M-1で落とされた。だからあまりやりたくなかった。受かっててもやらないが。
だからここでは②が正解だった。
しかし、1番①に熱量があったのでやり直すとなっても多分①を選んでいた。しかし、今後この教訓は胸にしまっておきたい。落とされて然るべきウケなさだっただけに、②をやった場合が悔やまれる。後続のネタを見たら尚更。

と色々まあ勉強にはなったけれど、言い訳しているけれど。結局はネタの強度の問題だった。どこでやっても関係なく引き込む人間力、台本の力は足りなかった。これを付けるのが本当に難しい。特に短い時間では尚更。
本当に面白ければ後半にしゃべくりやってても勝てると思う。

まだまだ精進ですな。

終わった後にロビーに欠場してた彼らの1人っぽい人を見つけて、率直に「恥ずかしい」って思ってしまった。こんな様を見られてしまったと。

もうこんな思いしたくないな。

勝つまで辞めない。

仲間たちは皆んな何かしらちゃんと反応を得ていた。
広角打法は袖のスピーカーに入るくらいウケてたし、石和は悲鳴を掻っ攫ったらしいし、オチーヤンはちゃんと全編に渡っていいウケ方を維持していた。

不甲斐ないな。
情けない。

勝つまで辞めないぞ。

ダメだ綺麗に終わらせるのも嘘っぽい。
ぶっちゃけ劇場の政治を感じたしわーきゃーウケみたいなのが激しすぎた。

けど、それでも、そういうの全部ひっくるめて笑わせて文句言わせない、言わなくて済むネタがしたい。

賞レースだしバトルだしって思ってたけど、Xで反応くれた方がいて本当に救われた。楽しませる笑わせるっていうのは本当に大事にしたい。

頑張ります。

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