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#12' 始まりと終わり('23.5.7)

 連休最後の日曜日、静かな雨音で目が覚めた。遠くでカッコーが鳴いているように聞こえるのは気のせいだろうか?午前中に息子が帰ってしまえば、その後はもう普通の日曜日だ。そろそろ、少しは気持ちのリハビリを始めないと…。
 昨日は息子が仕事でパソコンに向かっていたので、今頃だけどアマプラで「花束みたいな恋をした」を観た。もっと前に観たかったけど当初は独占配信で、昨日偶々アマプラで観られるようになっているのに気付いた。独占配信が契約先の確率は数分の一で、その度に契約する気にはなれなくて結局見逃すことが多い。勘弁してほしい。
 それほど沢山映画を観る訳でもない。本に比べると映像のインパクトが強くて、たまに見たくないものを見てしまうのがちょっと苦手なところだ。数が多くない分、印象が深く残っているということはあるかもしれない。
 昨日の映画は、二人が付き合い始めるときのワクワク感と、別れ話をしているファミレスでかつての自分たちと同じような二人を見るところがとてもよかった。本棚は見ちゃうよなあとか、最初は自分との共通点を見つけていくんだよなあとか。
 作品には一つの恋の始まりから終わりまでが描かれていて、どうして物語には始まりと終わりがあるのかなあというようなことを漠然と考える。大抵のものごとには、ぐああっと盛り上がっていく前半と、後からみればあそこがそうだったと思えるピークと、その後に続く長い下り坂がある。「アラビアのロレンス」だって、バンドの結成から解散までだって、そして多分人の一生だって。誰か名前を付けてくれないかな、山登りの法則とか、放物線の法則とか。
 その法則に従って連休も終わる。お仕事だった方、子供や孫の面倒をみていた方、体調を崩されていた方、のんびり出来た方、そして勿論休みを満喫された方、それぞれお疲れ様でした。新緑が一年で一番美しいこの季節に連休を作ってくれた人に毎年感謝したくなる。ところで、夏場所はいつからだったろう?

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