見出し画像

自分のためのルーティン

#自分のためにお茶を淹れる幸せ
#好きなものが偏っている
#自分のための垂れ流しメモ
#12時間寝たから出来ること

バカ舌だと自認している。

大抵のものを美味しく食べられるのはもちろん
家族の中でも
親戚の中でも
おいしいご飯(白米)とまずいご飯(白米)
おいしい水とまずい水
トマト、とうもろこし、きゅうり、などなど
農家として家で育てているものの味の
区別がダントツでつかなかった。

「ようこには何を食わしても同じだしな〜」

と言われて育ったし
20代になってみても
味の区別がつくようになったとは言い難い。

のだが。
紅茶やフレーバーティーには
自分なりのこだわりがある模様。

私は物心ついてから10歳まで
朝食の8割以上を
紅茶とトーストで育っている。

私自身は
圧倒的なご飯派閥。
こと実家は自分達で作った

ごはん(白米)
がっこ
味噌汁

という朝ごはんを
昔も今も変わらず
こよなく愛している。
というか
糖質制限や高血圧の問題さえなければ
毎食これでいい。
落ち着く。
いやもちろんおにぎりやカレーも嬉しい。
いずれにしてもベースは
ごはんと味噌汁がいい。


のだが
年子の兄は朝は圧倒的パン派で
実家の朝ごはんを苦痛としていた。
ので、実家には居ない
農業閑散期の関東出稼ぎ期間中は
兄の意向で
朝ごはんはトースト。
その時の飲み物は
母の意向で紅茶だった。

10歳まで
一年の300日以上は
目が覚めて
乾き切っている喉に入れるのが
ホットのストレートティかミルクティ。
母が入院してからは
3食担当の自分が淹れてもいた。

当時の私にとって紅茶は
・パンにくっついてくる、そんなに好きじゃ無いもの
・ご飯味噌汁、はよ
でしかなかったが
他者比較では良し悪しの区別がつかずとも
自己相対での好きが形成されても
おかしくはない頻度ではある。

20年関東にも住んでいたはずなのに
関東の赤飯があまくないことを
20歳にして知った事件と同じく
基本実家まわりで作っているもの
頂き物で食をつないでいた私は
大学の研究室バイトで
初めて
「本気で紅茶に興味がない人が淹れる紅茶」
を飲んだ。


その研究室では「お茶係」制度が導入されていた。
殺伐としやすい研究室生活に
ちょっと憩いの場的に
テキトーなスナック菓子と飲み物をつまみながら
研究カテゴリ的に議論するものだった。

出資は教授陣、タイミングD仕切り、実働はB4。地方国立大学の貧乏学生たちには出資が教授陣な時点でなんでも大歓迎の前提ではある。

コーヒーは当時インスタントコーヒー一択で
これを淹れる際の事故はほぼなかった。

問題は緑茶と紅茶。

緑茶は当時のD2が静岡の方で
まずい緑茶を心底嫌っていたので
急須を持てる人がある程度決まっていた。

紅茶は、ティーバックを各自のカップにぶっこむ式の時は各自好きにしろでしかない。
のだが、
たまに節約だったり学生同士の来客だったりで
寸胴で3L沸かした方がよかったりもする。

紅茶に興味のない入りたてのB4が淹れると
これ同じ茶葉でいれたのか
本当にか?

みたいなことが起きるのが
紅茶である。
※緑茶もだが。

そんなわけで
私は19歳にして
初めて
「まずいと思う紅茶」
を飲んだ。

バカ舌を自認していたので
それはもう、
大変なショックだった。

紅茶を
まずい
と思った自分が
ショックだった。

当時は
親や親族に思うところもあり
それ以上受け入れることができなかったが

今は
親や親族に教わった淹れ方
ルーティンが
自分を落ち着かせることを知っている。

親や親族との関係性を切り離せば
スキル、タスク、ルーティンとして
紅茶を淹れる
は、私にとって、
ちょっとした瞑想ですらある。

ということで
約30年ぶりに
きっかり自分のルーティンで
お茶を淹れた。

10代、20代にも
研究室や会社の来客用で淹れたことはあるけど
当然他所行きだし
そこにある道具の範疇でしかないから
自分のルーティンとは違う。

自分が使うティーポットを手放して約30年。
今の家に引っ越して
キッチンに空間ができて
紅茶やフレーバーティーを
自分のペースで淹れられるかもしれないと
気づいて。

思い切って夜逃げ当時
ティーポットを引き取ってもらった親族に
連絡を取った。

案の定
ティーポットは売られていた。
ごめんの言葉をもらった。

そこでやっと
単純に
今の自分が使いやすいもの
心地良さそうなもの
自分の手に負えるもので
いいだろうと思えた。

物は変わっても
10歳までほぼ毎日
1000回近くやったことって
間あいても案外とできるもんだなぁ。
自分にそんな器用さがあるとは
思いもしなかった。

何よりこの時間が作れてよかった。
娘を連れ出してくれた夫に感謝。

これからは
月2位、好きなお茶が淹れられたらいいなぁ。
せっかくだから思い出の茶葉にしてみたが
懐かしさはあったけど
母の好みだなぁ、なので
茶葉のセレクトから自分用に見直す。

⭐️秋田県民――「着倒れ、食い倒れ」の名残りか。酒好き、享楽的なお人好し⭐️


ホント、自分半径ってこわい。

この記事が参加している募集

自己紹介

サポートは全額、お世話になっていた児童養護施設への寄付に充てさせていただきます。