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あなたに寄り添う川谷絵音

日差しが強さを増し、夏の兆しを感じる季節になりました。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
ARFの4期生である筆者は紫陽花を見に行きたかったな、と思っているところです。

突然ですが、3月・4月は、別れや出会いの季節だったことでしょう。
今年もそれを経験したみなさんは、さまざまな恋心を抱いている頃ではないでしょうか。
あの人のことが忘れられなかったり、もうその時期を乗り越えてせいせいしていたり、もしくは今も胸をときめかせていたり、と。

そんな、めいめいの恋情にきっと寄り添ってくれます。そう、川谷絵音なら。
彼の音楽に救われてみませんか?

川谷絵音という人

川谷絵音の紹介をする上で欠かせないのが彼の公式Twitterの固定ツイートです。ツイートに書いてあるように定期的に更新されます。目を疑う量の掛け持ちです。

今回は彼が掛け持っているものの中からバンドのみフォーカスしますが、こんなにバンドを掛け持ちしているのに、バンドごとに色を変えることができているの?どのバンドで何をやっても、他のどれかのバンドの二番煎じなのでは?なんて思ってしまうほどですね。

しかし、彼の綴る歌詞は、生み出す音楽はそのバンドの川谷絵音にしか作れないものなのだと思うのです。
そんなことが伝わるといいなと思いながら、今回は彼のバンドの中から、indigo la End・ゲスの極み乙女・ジェニーハイに絞って、あなたに寄り添ってくれる楽曲を紹介したいと思います。

冒頭にも記しましたが、音楽は人に寄り添ってくれる、人を救ってくれるものだと思っています。自分の中の言葉にできなかった想いが言葉になって見つかったり、不安を一瞬でも誰かと共有して和らげる効果があったりと。
このnoteを処方箋と思っていただけたら、筆者にとってこれ以上ないほどの喜びです。目次からあなたの症状を選んで、川谷絵音の音楽に救われてみてください。


忘れられない人がいる人へ

夜汽車は走る / indigo la End

“まだ夜汽車よ走れ
あなたの頬を触るまで
もう一度触れたら諦めるから
あなたを忘れない
それだけは自信があるの
困ったような顔が浮かぶわ”

とても切ない歌詞です。が、あまりにストレートなので強さすら感じ、失恋が美しいものと思えてしまうほどです。世の中には含みをもたせた歌詞の曲も多いと思いますが、これほど猶予を与えず訴えかけてくる川谷絵音の作詞力には、目を見張るものしかないですね。最後に一度だけ触れさせてという思いを抱いたことがある人もいるのではないでしょうか。

チューリップ / indigo la End

“さよならがもうどうにもならないなら
せめて私を寒くなさって
あなたが切った夜は少し大きすぎた
雲ゆきはずっとわかってたけど
一縷の光に期待してたの
私馬鹿だからさ まだ願いたいよ”

忘れられない人がいると、頭では無理と分かっていても心は一縷の光に期待してしまうものではないでしょうか。自分の存在が過去になってしまうくらいなら、二番目でもいいと思ってしまうものではないでしょうか。
一人称が「私」なこともあり、信じられないくらい女心を忠実に表現しており、川谷絵音の性別を疑うほどです。これほど女心がわかるとさぞモテそうですね。


苦しい恋をしている人へ

想いきり / indigo la End

“切ない感情がほら
増えれば増えるほど 愛しくなってく
しょうがないんだ
好きな部分は少し 他は嫌いな方がさ
君のこと想いきれる気がした”

なんなの、と思わせられるほど、悔しくもその人のことで頭がいっぱいになってしまうものではないでしょうか。頭がいっぱいということは、図らずもその人を思ってしまっていることの表れです。ちなみに、このミュージックビデオの川谷絵音は特に格好良くてモテそうなのでぜひ見てみてください。

瞳に映らない / indigo la End

“あなたあなたあなただけ
私の声が聞こえたら
どうかどうか忘れてないと
答えて安心させてよ
あなたあなたあなたまで
届くと願ってぼんやり
あなたあなたあなたのことばっか
明日も考えてるわ”

安心させて、と思ってしまう恋は、想像ですが、壮絶なほど寂しいものなのだと思います。人はどれほど人を愛せるのでしょうか、そしてどれほどの愛なら受容できるのでしょうか。そんなことを思わず考えてしまう楽曲です。
こちらもミュージックビデオが敵うものがないほど良いのでぜひ見てみてください。


あんなやつもう忘れた人へ

片目で以上に恋してる / ジェニーハイ

“とりあえずとりあえず
両目で見てみたらそんなに魅力的に見えないし
嫌われるって怖がった
過去すら笑っちゃう 時間無駄にしたな

みんな凝視し過ぎじゃない?
どんなコースを生きてくの?
私はフルコース 品数多めで飽き足ります”

indigo la Endで “あなたを忘れない それだけは自信があるの” なんて歌詞を書いた人と同じ人が書いた歌詞とは思えません。ボーカルの中嶋イッキュウの存在感やルックス、声質も相まって最強すぎます。この曲のラストは引用した歌詞のように強い女な部分もありますが、序盤は献身的かつ強かな恋慕の情が綴られています。一曲でこれほどの心の移り変わりを表せるのも驚きです。

シャミナミ / ジェニーハイ

“BABY BABY BABY
とんでもない生徒の
恋の矢印を跳ね返したら
とんでもなく病んじゃった
と思ったら笑顔になった
それで逆に気になりだす僕の歌”

この曲はミュージックビデオを含めて、魅力的な「女子の心変わり」を味わえます。この曲でも序盤は “次もこんなに想えるわけがないわ でもkiss you したい” と少し引きずったことを言っていますが、だからこそ心変わりした後のスカッと感が爽快です。ジェニーハイのメンバーが学校の先生や生徒に扮している姿がとても可愛く、筆者お気に入りのミュージックビデオです。


今心を躍らせている人へ

邦画 / indigo la End

“邦画はやめとこうか
とりあえずキスをして 優しさを噛み締めよ
かがり火も華やいだ
動画で残したって
いつかは切なさと 一緒に消えるんだから
今の私を見て
思い出と私は違う 今だけが華やぐ”

今、楽しい!という感覚が一番恋において重要な気がします。過去に縋っても、未来を心配しても、時間を無駄にし、得られるのは杞憂だけと言ったら無機質すぎる気はしますが、そんなことを考えてしまうほど今にフォーカスを当てた曲です。キスがとりあえずの段階にあるのも、ただ楽しい恋を感じさせます。

猟奇的なキスを私にして / ゲスの極み乙女。

“猟奇的なキスを私にして
最後まで離さないで
猟奇的なキスを私にして
最後まで離さないで って言った”

恋に全力な感じがエナジェティックで楽しそうだなと思える曲です。切なさも感じますが、それも含めて恋と考えているような、ドラマのような恋を楽しんでいるような歌詞に感じます。恋に酔っているというと聞こえは悪い気もしますが、そんな様が想像でき、ある意味人生を謳歌しているような歌のようです。



なんやかんや幸せな人へ

まるで幸せ / ジェニーハイ

“好きが少し減ったとしても
嫌いにはなれないから
同じベッドで背を向け合うくらいさ”

なんだかな、と思うことがあっても結局どうせ好きなまま、そしてそれが幸せみたい、という大きな愛を感じます。まるで幸せ、と言いますが、本当に幸せなんだろうなと思える歌詞です。ネタバレみたいになってしまいますが、この曲のラストは“結婚しよう”です。そんな、まるで幸せみたいな状況に、一度は誰もが憧れるのではないでしょうか、絶対幸せだろうと思いつつ。

もう切ないとは言わせない / ゲスの極み乙女

“もっとあともうちょっと 君を好きになったら
もう切ないとは言わせない
溢れるたび言葉濁さない
きっと僕らきっと わかってると思うから
もう切ないとは言わせない
そのうち一緒になろうよ”

うまく言葉にできなかったり、自分でも最低だと思ってしまう考えが頭に浮かんでしまうことがあっても、そのうち一緒になりたいと思える愛情は偽物ではないのではないでしょうか。恋は次第に薄れなくなってしまうものかと思いきや、姿を変え愛となり現れ、人を安心させているのかも、そんなことを考えさせられる曲です。



終わりに

いかがでしたでしょうか。
恋の傷を癒すも良し、自分の気持ちに気づくも良し、川谷絵音の才能に驚くも良し、そんな回のnoteでした。
気になった曲があった方はぜひその曲を1日50回くらい聞いてください。

最後に、今回ご紹介したバンドのYouTubeチャンネルを貼り、結びとさせていただきます。
お読みいただき、ありがとうございました!


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