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決して広くはないが狭くもない教室に、黒板をかつかつと叩き崩れるチョークの音、そして霞の…
「……カラオケ、で、でで、デート、デートじゃん……! え、怖、男の子とデート……! いや…
夢から覚めた。 優しい夢だった。 内容は忘れてしまった。 「……朝だ……?」 俺は…
「……ねっむ」 歯磨きを済ませ、風呂に入って髪を乾かして麦茶を飲む。だんだん、夜が更け…
よく見る夢がある。途中まで夢だと気づかないのに、でも必ず夢だと気付く。でも内心気付きた…
世界が反転した。 耳元で自転車チェーンの音。気付いたら太陽が網膜に刺さってた。 反射…
二十時三十一分。授業も終わり、バイトもようやく一区切りつき、帰宅の準備も済んだ。 「雨音ちゃん帰るの? この後カラオケ行こ〜よ〜」 「ごめん、明日予定があるから」 「男?」 「うーん……?」 正直答えに困るな。うん。 私が困惑している間に、カラオケに誘ってきた同期生は他のアルバイターに肩を叩かれた。 「アサヒちゃん、あの子数学質問あるって。教えたげて」 「ええ〜アサヒ、文系なんだけど!?」 「そこをなんとか」 助かった。 「あははは、みなさんさよ〜ならぁ〜ははは……