![サムネ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13778217/rectangle_large_type_2_5437a55e119b710190210de321d7bbea.jpeg?width=1200)
誰でもできる多面待ち判別法
2020.5.29 Q&Aを追加しました。
2021.6.29 メンバー限定ですが多面待ち把握実践動画うpしました。
https://www.youtube.com/post/UgwSzjVz9BJDLd853Q54AaABCQ
2021.10.21 何者かの陰謀によって塚田プロの動画が削除されたので概要を追加しました。
2021.11.05 基本多面構成まとめ画像を作りました。4章の最後に貼ってあります。
2022.2.23 読者の方が基本多面構成を覚えるツールを作ってくれました!4章の最後に貼ってあります!
2022.4.2 余裕のある人のために覚えておくべき基本多面構成23~25を追加しました!
2022.4.12 多面待ちの最終段階、変態チンイツ問題集100問を公開しました!ぜひご購入ください!
はじめに
はじめまして。私はYoutubeに麻雀動画を出している肥え×(こえだめ)と言います。
私が会う人達が結構多面待ちでやらかすのを目撃しています。麻雀の戦術ブログとか結構ありますが多面待ちについてのものはありませんね。私は麻雀界でネタ担当だと思っているのですが、多面待ちに関しては少しばかり自信があります。私は年間5000半荘以上のサンマを打ちます。そのなかで当然多面待ちがたくさん出てきます。そこら辺の人よりは多面待ちが得意です。多面待ちでやらかしてしまった人、なかなか把握できない人だけでなくプロの方にも読んで欲しいと思います。
1.多面待ち把握の重要性
近年、麻雀の戦術書がたくさん出版されるようになったことによって麻雀打ち全体のレベルが飛躍的に上っています。私は学生とよく麻雀を打ちますが、これがかなり強い。5ブロック打法、副露読み、局収支など私が学生の頃と比べ物にならないほどの知識を持っています。その中で多面待ちの勉強を疎かにしている人が多いように感じます。多面待ちは遭遇することが少ないため、そんなレアケースを勉強するよりは他のことを学んだほうがいいと言う人は少なくないでしょう。
だが待ってほしい。
皆さんは多面待ち把握の重要性を過小評価しすぎです。
多面待ちになるということは大チャンスなのです。待ちがたくさんある分アガれる可能性が非常に高くなります。しかし、それを把握していないと見逃してしまったり、チョンボの危険もあります。多面待ちができているのに待ちが分からない、または狭い待ちに取ってしまうということはせっかくのチャンスを無駄にしてしまう可能性が高くなってしまいます。また、皆さんメンチンには放銃したくありませんよね?テンパイがバレてしまうと出アガりが絶望的になります。
私が過去に遭遇したもったいない出来事を紹介します。
学生の子が親番で以下の手牌でドラ3m
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13778859/picture_pc_7a7d39d12df0dc43af94e54f883d7697.png?width=1200)
最高の入り目で意気揚々と4mを切って立直。すると一発ツモが7m。しかしその学生の子は69m待ちしか把握しておらずツモ切り。すぐに9mが切られてロン。最低6000オールをツモ切りし、逆にチョンボになってしまいました。
ちなみに待ちは
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13778879/picture_pc_edd563a3b1b84f1787a17ef7239c9681.png?width=1200)
で6789待ちです。3mが雀頭だと思いこんでしまっていたんですね。
とある大会でとあるプロを見学していた時、以下の手牌になり大チャンス。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13778933/picture_pc_39221958e206c57af8c346a8fc9e323a.png?width=1200)
ここで長考。そして打4p。ダマテンの親にカン4pで放銃となりました。正解は7pか1p切りです。(ベストは7p)
7pを切ると
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13778966/picture_pc_7bb289fb5987db4771227fcd907dad15.png?width=1200)
1245待ち(11枚)。25でアガると平和一気通貫が付きます。1pを切ると
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13779027/picture_pc_ea3ce03e86efbd11eebc614108dcbd23.png?width=1200)
2578待ち(11枚)。2でアガると平和一盃口、58で平和が付きます。4pを切っても待ちは一緒ですが2pで一盃口が付かなくなります。
ですから4pは一番切ってはいけない牌だったのです。正しい牌を切って放銃するのはいいですが、このように間違った牌を切って放銃になってしまうのは雪見だいふくを1つ落としてしまうぐらいもったいないです。また、長考により卓の全員にテンパイがバレていました。これももったいないですね。これで雪見だいふく2つ地面に落としたと同じぐらいもったいないです。
とある雀荘のフリーに行った待ち時間、メンバーの手牌が見えて眺めていると以下の手牌。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13779151/picture_pc_7e2ac25bcd344e2065fcd6a170d8aa1a.png?width=1200)
ドラが2sで大チャンス手。しかしメンバーは何を切ればいいか分からず長考。3分考えたあげくお客さんに急かされ4s切って立直。最も狭い待ちに取ってしまいました。
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13779184/picture_pc_e6446a89143e2b455cd4474714e235b5.png?width=1200)
123待ち(5枚、表示牌で使っているため実際は4枚)
当然全員にメンチンがバレていて流局。河には5sや7sが寂しそうに並んでいました。7sをツモったときもアガリかどうか相当悩んでいました。正解は1s切りです。
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13779208/picture_pc_977224c27a94e146b5d11d253396b2a8.png?width=1200)
で23457待ちです。このように、多面待ちの勉強が疎かになってしまうと失うものがデカすぎるのです。
女流プロの大会の決勝でメンチンの待ちが分からずチョンボをしてしまった動画が出回ったりしましたね。(塚田プロの勉強不足はもちろん、実況解説も全員勉強不足)
2021.10.21追記
何者かの陰謀によって動画が消されてしまいました。こういうことは恥かもしれませんが、後から麻雀を始める人に多面待ち把握の大切さを伝える重要な役割をすると思います。それを削除するのはどうなんでしょうね。これをバネにして多面待ちをマスターした姿を見せればいいじゃないですか。誰にでも間違いや未熟な時はあります。どんな動画だったかと言うと、塚田美紀プロが第12回夕刊フジ杯争奪麻雀女王決定戦の決勝オーラス、倍ツモ条件で以下の手になりました。
2022.12.31追記
有志の方が例の動画をDLしていたみたいで提供してくれました。
![塚田1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63963783/picture_pc_3448bf43aad3480bd091c1f7c626b4f5.png?width=1200)
塚田プロはここで体感14年の長考を行い、1s切り。69sのテンパイに取りました。
![塚田3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63964360/picture_pc_3d800cbeb76e10cbdda8b84157d6aec6.png?width=1200)
ですがこれは7s切り。
![塚田2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63964269/picture_pc_fc4e31eb20cfb6043f27ea30f1dcabd4.png?width=1200)
2369s待ち。ですが、これならまだまぁまぁの待ちです。倍ツモの条件も満たしています。そして次にツモったのが3sです。
![塚田4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63964537/picture_pc_6c1943d48c9835bf47a9b84777fa631e.png?width=1200)
ここで塚田プロは体感17年の長考を行いました。その末、切った牌がなんと1s。
![塚田5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63964763/picture_pc_9d9a2c340b0d2cd88d2818e5cb4774b8.png?width=1200)
何待ちでしょうか?そうですね。3692587s待ちです。嘘です。中ぶくれカン7sです。そこから6sが出てそれを誤ロンしました。後に語り継がれ、とてもいいチョンボだったと思います。何人もの雀士が多面待ちの大切さを知ったはずです。それを削除するなんて許すまじ!
多面待ちはミスると大きな加点チャンスや点棒を失い、相当深い傷を負ってしまいます。しかし他の知識不足はそこまで致命的なダメージは負いません。例を上げてみましょう。
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13779452/picture_pc_27633c6670682ab7e7d40cb062fd26a3.png?width=1200)
有名な牌理の何切るですが、両面カンチャンの知識を知らなくて7sや8sを切ってしまっても、失うものはテンパイの受け入れ4枚程度です。それが致命傷になることはそんなにありません。もう一つ
![画像10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13779506/picture_pc_40d0df4646ae3445e409b6f0e6ff2057.png)
こんな河(すべて手出し)でリーチが掛かって9pが危険という知識を知らなくて9pを切ってしまっても放銃しない場合もあります。
昨今出版されている戦術本は本当に内容が充実しており、実践的ではありますがそれを知らなくても致命傷にはなることは少ないでしょう。
また、多面待ちに遭遇する頻度が少ないから勉強をしない人が多いのですが、多面待ちになったときのことを思い出してください。どんな時だったでしょうか?高打点が必要なときになったことがありませんか?
跳満条件、倍満条件となった場合皆さんはどうしますか?オーラス倍満条件で以下の配牌が来たらどうでしょうか?
![画像11](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13779606/picture_pc_70bace2a60b175c77c010aef7fe30cd7.png?width=1200)
フリーなら次があるので手なりに進めますが、大会だとどうでしょうか?染めますよね?そしてドラがなかったら鳴きません。鳴かずに染めるという事は必然的に多面待ちになりやすいということになります。手は育っていき以下の形に
![画像12](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13779625/picture_pc_ba492746d725c8b810f775562f61430f.png?width=1200)
一番ややこしい入り目にあなたは長考します。時間をかけすぎると相手にバレてしまう。何切って何待ちだ?2p切りでいいのか?それとも3p切り?3p切ったら何待ち?過ぎていく時間。焦ったあなたはとりあえず待ちが複雑でなさそうな2pを切ってダマテンにします。待ちは347pだな。これならツモるか4pが出たら逆転だ。しかし時既に遅し。相手に清一色のテンパイがバレてしまい、誰もピンズを切ってくれなくなってしまいました。そして流局…逆転ならず。こんな経験ありませんか?せっかく苦労して育て上げたテンパイの待ちが分からないなんてもったいないですね。どのくらいもったいないかと言うと、宝くじが当たっているのに見落として換金し忘れるぐらいもったいないです。
そう、多面待ち把握はここぞというときの染め手でかなり重要になります。
そこでどうしたら時間をかけずに多面待ちを把握できるようになるか、その方法をお教えします。また、待ちを把握するだけでは多面待ちをマスターできません。多面待ちをマスターするために必要なことは以下4つの項目を身につける必要があります。
① 何待ちか把握する
② 14枚から1枚切って良い待ち、または役が絡む待ちを選べる。
③ 14枚から取れる待ちの候補が分かる。
④ 愚形テンパイからの手変わりが分かる。
中でも最も重要なのは①です。待ちが分からなければアガれないのですから当然ですね。今回はこの①をお教えします。他の項目は別の記事で。それでは多面待ちをマスターするために勉強をしていきましょう。ある程度多面待ちに自信がある人は4章の覚えておくべき基本多面構成から読んでください。
2.多面待ち判別法
2-1.暗刻が無い多面待ち
それでは早速やってまいりましょう。牌がある方は実際に並べて読んでいただくとより効率的に理解できます。
これは何待ちでしょうか?考えてみてください。
![画像13](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13779718/picture_pc_645303aebf23a3d42119007613621a5c.png?width=1200)
![画像14](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13779731/picture_pc_1ebf8d180f84100b17ba534c92698ff3.png?width=1200)
となり、58待ち。と答えたあなた、おしい!正解は
![画像15](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13779740/picture_pc_6abb65a99953cbae8dac33f167d7fe97.png?width=1200)
で、258待ちです。分かりましたか?それではこちらは何待ちでしょうか?
![画像16](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13779758/picture_pc_2fd5a5d42b5e35f2e7a17ee546c35fd8.png?width=1200)
これは345と678を取り除くと
![画像17](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13779775/picture_pc_3d602f2681196d7e5f2d88ff0add5547.png?width=1200)
が残り、147待ちとなります。
暗刻がない場合、例外を除き一筋しか待ちになりません。これを一筋の法則と言います(私が勝手に言っています)。ですから、暗刻がなかったらまず一つ待ちを見つけ、その筋だけを確認すればいいのです。多面待ちに弱い人は147だけ?36はないよね…と、待ちが分かっても他の待ちがあるのではないか不安になりがちです。しかし、この法則知っていればその不安もなくなります。またうっかり見逃しも防げます。連続していたら見つけた待ちの筋だけは確認しましょう。1つめを見つけられない人は順子を抜いていきましょう。それでは判別してみましょう。何待ちでしょうか?
![画像18](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13779815/picture_pc_bdfdfcd315d3e6daafd280f90a93dbfb.png?width=1200)
まず1つめを見つけましょう。順子を抜きます。
![画像19](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13779838/picture_pc_a4ea320688121c54ae81dfb38ae2bba3.png?width=1200)
まず5の単騎待ちが見つかりましたね。そうしたら2と8がアガれるか確認します。2は
![画像20](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13779905/picture_pc_38e53e2e6d9779da100810eedaf8ce73.png?width=1200)
アガれますね。8は
![画像21](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13779859/picture_pc_1ec5829d770e32891b0f9e1a5a41eaf4.png?width=1200)
アガれますね。というわけで258待ちとなります。
一筋の法則は例外を除き…と言いました。それでは例外は何なの?っとなります。それは一盃口です。一盃口があると一筋縄…ではなく一筋待ちでは行きません。これは何待ちでしょうか?
![画像22](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13779923/picture_pc_6275f8006e60711037f8c06351001738.png?width=1200)
123の一盃口を取ると
![画像23](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13779933/picture_pc_b09d37abca8938063b7f9a78f9a3f780.png?width=1200)
48のシャンポン待ち。234の一盃口を取ると
![画像24](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13779941/picture_pc_5b0669f3829c4f20ee11bbf13d3651dd.png?width=1200)
18のシャンポン待ち。全部合わせて148待ちです。この待ちは見たことありますよね?それではこちらはどうでしょう。
![画像25](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13779950/picture_pc_467585fe0fa34379cd202c4d7602f706.png?width=1200)
234の一盃口を取ると
![画像26](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13779959/picture_pc_2393de05d9afda7561a1a87d07061cde.png?width=1200)
56のシャンポン待ち。456の一盃口を取ると
![画像27](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13779970/picture_pc_4ceee992b7c062989cafe53617a7eca0.png?width=1200)
23のシャンポン待ちとなり、全部合わせて2356待ちとなります。
この2通りだけです。4連対子と5連対子が例外と覚えておきましょう。6連対子は?と思った人、それは二盃口です。6連対子の場合は一筋の法則が成り立ちます。暗刻が無い場合一筋の法則さえ抑えておけば見落とすことはなくなるでしょう。
2-2.暗刻がある多面待ち
さて、難しい多面待ちには必ず暗刻が存在します。それを判別するにはどうすればいいか?それは暗刻を取ってしまえばいいのです。早速例題です。何待ちでしょうか?
![画像28](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13780063/picture_pc_d9896a7ab81946c00185df3976c623c0.png?width=1200)
まず、暗刻が現れたら、暗刻を抜いて考えます。
![画像29](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13780079/picture_pc_6c853b43c9aa786685896af1ac5e28d1.png?width=1200)
これは45待ちですね。次に抜いた暗刻から一つくっつけます。
![画像30](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13780087/picture_pc_5c12604a7a209a1121e2863d9c52eede.png?width=1200)
これは36待ちですね。先程の待ちを合わせて、全部で3456待ちとなります。
暗刻があったらまず抜いて考え、抜いた暗刻から一つくっつける方法を糖質制限判別法と(勝手に)言います。暗刻(餡子、つまり糖質)を抜くからそう呼んでます。暗刻抜くけどやっぱり1つ…みたいな感じがしっくりきませんか?異論がある人に対しては暗刻バニッシュ法と中二病風に言っています。
それでは実際に判別してみてください。これは何待ちでしょうか?
![画像31](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13780107/picture_pc_e13763426f93a0a4dd4b64eddc4f5268.png?width=1200)
まず暗刻を取ります。
![画像32](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13780112/picture_pc_91c40f4b0502ea545bc3a379d3a292a8.png?width=1200)
で147のノベタン待ち。取った暗刻から一つくっつけて
![画像33](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13780120/picture_pc_6ebc107613da0a013ef93d7d8c76783b.png?width=1200)
で369待ち。全部合わせて147369待ちです。
暗刻を抜くと必ず単騎かノベタンか亜両面かシャンポン待ちになります。そして一つくっつけると必ず嵌張待ちか両面待ちになります。そしてどちらの状態も一筋の法則が成り立ちます。それではもう1問やってみましょう。何待ちでしょうか?
![画像34](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13780164/picture_pc_25e67391cd81a7b98f0e2788788ac81b.png?width=1200)
糖質制限判別法に従い暗刻を取ります。
![画像35](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13780172/picture_pc_7452218e89a1f0fe76c49209be66bd4d.png?width=1200)
暗刻を取ってみたのはいいけど何待ち分かりにくいですね。そんなときは一筋の法則です。まず順子を抜いていって1つ見つけましょう。
![画像36](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13780234/picture_pc_0e416bf49d84cd06d9ff568e92f67621.png)
47のノベタンが見つかりましたね。そうしたら1を確認します。あるわけ無いですね。暗刻から一つくっつけます。
![画像37](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13780259/picture_pc_88197459cad7ecaaac18cb820c204d32.png?width=1200)
36待ちですね。念の為、一筋の法則で9を確認しましょう。アガれませんね。というわけで全部合わせて3647待ちです。
暗刻より厄介なのは槓子です。しかし槓子があってもやることは同じです。やってみましょう。何待ちでしょうか?
![画像38](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13780282/picture_pc_1d6fbb40d9d542353810028e6eb938ca.png?width=1200)
暗刻を取ります。
![画像39](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13780288/picture_pc_523d8558a0faf0071e3336aa7bf52154.png?width=1200)
147待ちですね。一つくっつけます。
![画像40](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13780297/picture_pc_aa226a14c4b0ac9f0572c3638667e7c3.png?width=1200)
258待ちですね。全部合わせて147258待ちです。
槓子と同じぐらい厄介なのが複数の暗刻です。暗刻が複数あったらどうすればいいでしょうか?やってみましょう。
![画像41](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13780338/picture_pc_e18d092baf9e4cb310141c61be72d466.png?width=1200)
まず暗刻を2つとも抜きます。糖質制限ですから2つもアンコはいりませんね。
![画像42](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13789297/picture_pc_fe92968bfe505c1ac95a13fc55dc54a6.png?width=1200)
4p単騎待ちですね。抜いた暗刻のうち1つだけをくっつけます。最初に3pをくっつけましょう。
![画像43](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13789311/picture_pc_16e8aa92987d55c729e479d87b1851f7.png?width=1200)
25待ちですね。そうしたら、再び3pを抜いて、もう一つの暗刻である5pを一つくっつけましょう。
![画像44](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13789326/picture_pc_8201bfe6b1dca71628ecb643a5606dcb.png?width=1200)
369待ちですね。今までのをすべて合わせて234569待ちとなります。簡単でしょ?
じゃあ暗刻が3つある場合は?となりますがその場合は例外が多発するのでこの方法は使えません。後記する上級判別方法で説明します。
暗刻を抜けと書きましたが、例外があります。こちらを御覧ください。
![画像45](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13789371/picture_pc_0b8bb37589899d50ec739c6e96f5c4de.png?width=1200)
例のごとく暗刻を抜いてみましょう。
![画像46](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13789375/picture_pc_d04cba665df9823cc09edd14fb17f603.png?width=1200)
なにかおかしいですね。暗刻を抜いて面子と雀頭が成り立たなくなる場合は暗刻を抜いてはいけません。この場合は5sを抜いてはいけません。5sを元に戻してみましょう。
![画像47](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13789404/picture_pc_034c50e3735ce38c5fa0d7c23255c247.png?width=1200)
この時5sは暗刻として見るのではなく順子の一部として見ましょう。これは25の亜両面待ちですね。7sを一つくっつけて
![画像48](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13789428/picture_pc_381c64bb4011fb76b55dd3d243de13f9.png?width=1200)
36待ちですね。全部合わせて2536待ちです。それでは実際に判別してみてください。
![画像49](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13789460/picture_pc_b6dd830dbb81f2137ac390c426755eb5.png?width=1200)
槓子があってややこしいですね。まず暗刻を抜いてみましょう。
![画像50](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13789477/picture_pc_c65ad70091477a9206d50b879ea69cd8.png?width=1200)
面子と雀頭が成り立っていませんね。5mをもとに戻してみましょう。
![画像51](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13789492/picture_pc_2b54cbdc82c6546f87aa0dbb4bf66567.png?width=1200)
こちらも成り立っていませんね。つまり4mは抜いてはいけない暗刻です。5mを抜いて4mを戻しましょう。
![画像52](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13789511/picture_pc_4c72c9adf48ec2915f909886f71814c3.png?width=1200)
これは14の亜両面待ちですね。5mを1つ戻して
![画像53](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13789530/picture_pc_efe7edc93d55f1bf4c4eff05ae22967e.png?width=1200)
369待ちですね。複合すると分かりにくいかもしれませんが、1つ見つけて一筋の法則で確認してみてください。全部合わせて14369待ちです。
以上で全部…と言いたいところですがまだです。こちらは何待ちでしょうか?
![画像54](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13789629/picture_pc_68b98af99896a274f6411516396be97f.png?width=1200)
暗刻を抜いて
![画像55](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13789651/picture_pc_fb17094a61b60471fd4d237c25503694.png?width=1200)
67のシャンポン待ち。一つ戻して
![画像56](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13789658/picture_pc_62180886db21663b570c88ab104b232c.png?width=1200)
58待ち。全部合わせて5678待ち。ここまでは皆さんスラスラできているはずです。しかし一筋の法則で例外として現れた彼奴。そう、一盃口です。糖質制限判別法の最後の手順、一盃口があったら抜いて考える、です。抜いてみましょう。
![画像57](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13789682/picture_pc_114fa13566bda02be4c6e664972054e6.png?width=1200)
25待ちが見えましたね。というわけで全て合わせて25867待ちとなります。それではこちらを判別してみましょう。
![画像58](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13789708/picture_pc_5a43ca1332e9df12cf8fdcb31f6ebe73.png?width=1200)
どこかで見ましたね。そうです冒頭で染めますよね?って言ったところで3pを切った牌姿です。今の皆さんなら簡単に判別できるはずです。
暗刻を抜いて
![画像59](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13789728/picture_pc_5ed7fec846626110de7ab06fe5ba6d11.png?width=1200)
56のシャンポン待ち。まず7pをくっつけて
![画像60](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13789736/picture_pc_56b56048ed58963e8236adab58961f0e.png?width=1200)
147待ち。7pを戻して8pをくっつけて
![画像61](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13789742/picture_pc_c9ced5c9de96f63edc8f857222aaf2c4.png?width=1200)
何待ちにもなりません。この場合は無視します。最後に一盃口を抜いて
![画像62](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13789752/picture_pc_25d580bfa5a7859bf7284cc807b5174e.png?width=1200)
697待ち。以上全部合わせて147695待ちです。
以上が糖質制限判別法(暗刻バニッシュ法)です。
手順をまとめると
1. 暗刻を抜いて考える。
2. 取った暗刻から一つくっつけて考える。(抜いてはいけない暗刻がある)
3. 一盃口があったら抜いて考える。
この方法を使えば判別できない待ちは殆ど無くなります。
2-3.糖質制限判別法では判別できない待ち
殆どの待ちに有効な糖質制限判別法ですが、それが効かない奴もいます。こちらです。
![画像63](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13789782/picture_pc_0420ebbe21557b45e812046845c23f1d.png?width=1200)
試しに判別してみてみましょう。暗刻を抜いて
![画像64](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13789794/picture_pc_4a6feb68294a7bc697f1065abccb483a.png?width=1200)
6待ち。4pを1つくっつけて
![画像65](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13789800/picture_pc_f49b943336b1a7aeb473452c8d972dd2.png?width=1200)
何待ちにもなりません。ということはカン6pだけ?いいえそんな訳はありません。これはアタマを変えて考えなければなりません。まz3pをアタマとして考えると
![画像66](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13789804/picture_pc_1b6d0e2241942ebbc37ee17bec59c1aa.png?width=1200)
さっきと同じ6待ち。次に7pをアタマとして考えると
![画像67](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13789821/picture_pc_f92f2b334c75f9712f5cc8fb0346821c.png?width=1200)
25待ち。全部合わせて256pです。この形は覚えるしかありません。奇行種として覚えておきましょう。それでは練習問題です。全問正解できるはずです。
3.練習問題Ⅰ
![画像68](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13789851/picture_pc_76a81bd905b31698fc6cf52cacbc9ec2.png?width=1200)
![画像69](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13789857/picture_pc_d4ad2187d98301613c6ee493910ba344.png?width=1200)
答え
問題1.12345 問題2.2547 問題3.4567 問題4.136 問題5.3647 問題6.23 問題7.1236 問題8.25 問題9.145 問題10.253
分かりにくいのは問題8と問題9ですね。
問題8は暗刻を抜くと成立しません。ですので234と345の順子を抜いてみましょう。34が余って25待ちです。
問題9は奇行種ですね。それに気付ければ答えられるはずです。
4.覚えておくべき基本多面構成
これで大体の多面待ちを把握できるようになった皆さんですが、こんなことをやっていてはテンパイがバレてしまいます。ですからよく出る形は覚えておきましょう。これを基本多面構成と呼んでいます。特に以下の多面待ちは全て覚えましょう。それぞれに(私のセンスで)名前をつけてあります。
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