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強化ターツをマスターせよ!最重要余剰牌の鉄則
今回はターツにくっついた余剰牌、強化の余剰牌の記事です。
まずは問題です。何を切りますか?
問題1
![](https://assets.st-note.com/img/1706756721095-v3L8NYIDsp.png?width=1200)
問題2
![](https://assets.st-note.com/img/1706756818045-IbiMRcs7IA.png?width=1200)
問題3
![](https://assets.st-note.com/img/1706757168749-bDCdLr6xRl.png?width=1200)
問題4
![](https://assets.st-note.com/img/1707592917645-t4Mr7d8Tt6.png?width=1200)
問題5
![](https://assets.st-note.com/img/1707371839865-yh3l3ZpkoT.png?width=1200)
問題6
![](https://assets.st-note.com/img/1706758706213-th5ydxKlv8.png?width=1200)
サンマを打つにあたって最も重要なことは5ブロック打法と余剰牌比較です。これについては過去の記事で解説しています。まずはこれができないと話になりませんのでまだ身についていない人は下のリンクからチェックしてみてください。
余剰牌には4つの役割があります。
1.安牌
2.強化
3.変化
4.打点上昇
どれも重要な役割がありますが、この中でも最も重要なものが強化の余剰牌です。強化の仕方が下手な人は聴牌スピードも待ちの質も悪くなってしまいます。今回は強化の余剰牌について解説していきます。
強化の余剰牌とは
ターツにくっついてメンツ完成を助けてくれる牌です。巷ではフォロー牌と呼ばれていますね。例えばこんな形です。
![](https://assets.st-note.com/img/1707370338019-P8VXiRw6Lp.png)
この場合3sが強化の余剰牌となります。ターツに3sがくっついて受け入れを増やしてくれています。見た目は2枚増えているように見えますが、実際は4枚増えています。
![](https://assets.st-note.com/img/1707371100607-Fy9ktkrNIc.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1707371100637-Ur7RT4l3To.png?width=1200)
強化の余剰牌がくっつくと雀頭も聴牌の受け入れ対象となります。ですのでターツが強化された場合受け入れが4枚増えることを押さえておきましょう。しかし以下のような手牌で
![](https://assets.st-note.com/img/1707372562802-LQwu9Rqf3g.png?width=1200)
カン2sを強化しているように見えますが、2sが入ると雀頭が無くなってしまいます。3sは強化の役割ではなく雀頭の役割をしているので強化の余剰牌ではありません。
強化の余剰牌がくっついたターツのことを強化ターツと呼んでいます。この強化ターツですが様々な盤面で重要な選択をすることがあります。
強化ターツの鉄則
次の牌姿をご覧ください。
![](https://assets.st-note.com/img/1707373723098-l5p0DhqABP.png?width=1200)
ここから何を切りますか?
大体の人は2pをすんなりと選ぶことができると思います。ですがどうして2pを切るか答えられますか?
各打牌候補を見ていきましょう。
・打2p
![](https://assets.st-note.com/img/1707378576734-rDw2NDx2cT.png?width=1200)
・打3s
![](https://assets.st-note.com/img/1707378668573-vYu5kHt0Vv.png?width=1200)
・打1s
![](https://assets.st-note.com/img/1707378801182-hB1DJZ0ape.png?width=1200)
2p切りと3s切りで聴牌チャンスが同じですね。受け入れ枚数が同じなのにどうして2pを切るのか答えられますか?2pと3sで何が違うのでしょうか?
それは
良形で聴牌する確率が違います
打2pの場合、14p待ちで聴牌する牌は23s9pの8枚。受け入れ枚数が16枚なので8/16の確率です。
![](https://assets.st-note.com/img/1707378576734-rDw2NDx2cT.png?width=1200)
打3sの場合、14p待ちで聴牌する牌は2sの4枚。4/16の確率です。
![](https://assets.st-note.com/img/1707378668573-vYu5kHt0Vv.png?width=1200)
2倍も差がありますね。どうしてこうなるかというと強化している部分に注目すると分かります。
![](https://assets.st-note.com/img/1707380751084-dj5yOrvXow.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1707381224709-Hg0NKUjxkx.png)
14pで聴牌するためには14p以外の部分が埋まる必要があります。つまりもう片方がなるべく埋まるようにすればいいわけですね。
つまり
弱い方を強化する
というのが強化ターツを比較する上での鉄則です。両面ターツというのは完成しやすく、カンチャンターツは完成しにくいです。ですからカンチャンターツを優先して強化しましょう。
そんなの分かってるよ。良形を固定すればいいんだろ?そう思っている人もいると思いますが、みんなよくミスっています。次の牌姿をご覧ください。
![](https://assets.st-note.com/img/1707583307502-b2rXrQMjZv.png?width=1200)
ここから手拍子で2pを切っていませんか?正解は4s切りです。2つの打牌を見ていきましょう。
・打2p
![](https://assets.st-note.com/img/1707583450036-1yDONORCnS.png?width=1200)
・打4s
![](https://assets.st-note.com/img/1707583450100-Mb993rbznm.png?width=1200)
このようになっています。7p切りもありますが、2p切りがよく見かけるミスです。このミスは愚形の強化ターツだということを認識していないことから起こります。もし7pの代わりに4pだったらどうでしょうか?
![](https://assets.st-note.com/img/1707583832458-oQmynKmmNg.png?width=1200)
この牌姿だとカン3pの強化ターツ244pを認識することができます。
実は下の二つは同じカン3pの強化ターツなのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1707584242661-OAidmYwp62.png?width=1200)
面子がくっついて遠くで強化しているので認識がしにくいわけですね。これを遠くの強化ターツと呼んでいます。
この愚形強化ターツはカンチャンの分だけ存在します。それはすべて暗記しなければいけません。
カンチャン強化ターツの一覧を張っておきます。待ち受けにして覚えましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1707587743657-Brd4krutW7.png?width=1200)
※135のようなリャンカンチャンも強化ターツですが、ここでは省略しました。
更に、この強化ターツは複合して見つけにくくなったりします。
![](https://assets.st-note.com/img/1707588506065-w4TftDnomE.png?width=1200)
ここから2sを切ってしまいそうになりますね。でも分解してみると
![](https://assets.st-note.com/img/1707588668275-K1RxQY3qzg.png?width=1200)
このようにカン3sの強化ターツが現れました。たくさん打ってカンチャンの強化ターツを見つけましょう。
このカンチャンの強化ターツを覚えたら冒頭の問題1と問題3の答えが分かるはずです。
問題1
![](https://assets.st-note.com/img/1706756721095-v3L8NYIDsp.png?width=1200)
ターツを分解すると
![](https://assets.st-note.com/img/1707589010021-OSdkvd3h2C.png?width=1200)
となり、カン5sの強化ターツを見つけることができますね。弱い方を強化するので3p切り。
問題3
![](https://assets.st-note.com/img/1706757168749-bDCdLr6xRl.png?width=1200)
分解するまでもなく全く一緒ですね。5s切りです。慣れていないとちょっと形を変えるだけで違ったように見えてしまいます。
![](https://assets.st-note.com/img/1707589473846-DP665TX77R.png?width=1200)
上の牌姿ではついつい9sや4sを切ってしまう人が多いです。ですからカンチャンの強化ターツを覚えることはとても重要なのです。
カンチャン強化ターツ同士の比較
愚形の強化ターツと良形の強化ターツの比較では愚形の強化ターツを残せと言う話をしましたが、愚形の強化ターツと愚形の強化ターツではどちらを強化すればいいのかという疑問が浮かんできます。例えばこんな形
![](https://assets.st-note.com/img/1707590056658-bcJXFwSwYm.png?width=1200)
2sを切っても1pを切っても受け入れは変わりません。こんな時は取らない待ちを排除するように打ちます。
打2sから考えてみましょう。2sを切ってから58pが埋まった形はこうなります。
![](https://assets.st-note.com/img/1707590330595-mtuWveCAbe.png?width=1200)
皆さんは1p切りリーチですか?それとも3p切りリーチしますか?シャボ待ちに取ると和了率は54%、カンチャンに取ると和了率は50%です。(出典:みーにん)
※これはリーチ、ダマどちらも含む全体のデータですのでもう少し低くなります。
次に打1pとした場合は
![](https://assets.st-note.com/img/1707590481000-67mekJq0KU.png?width=1200)
この形からはほとんどの人が2s切りリーチになると思います。実際この場合シャンポン待ちは54%、ペン3s待ちは47%です。
ペン3s待ちには取らないので2sを切ってカン2pの強化ターツを残します。
カンチャン強化ターツ比較の法則①
取らない待ちを排除する
例
![](https://assets.st-note.com/img/1707591990989-YbuRMEL0Pj.png?width=1200)
次は冒頭の問題4を見てみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1707592947756-TEb2f67vJk.png?width=1200)
この場合は、即リーを打ちやすいように手牌を組みます。2pか3s(7s)を切るわけですが、当然、切らなかった方が埋まりやすくなります。
![](https://assets.st-note.com/img/1707593000200-JmxqaEL5LA.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1707593004851-Z5viCUso3g.png?width=1200)
ここでも強化ターツの法則”弱い方を強化する”が使えます。待ちとして強いのは19pのシャボ待ちです。ですので弱い待ちである真ん中のカンチャンを強化します。
カンチャン強化ターツ比較の法則②
即リーを打ちやすい部分を固定する
例
![](https://assets.st-note.com/img/1707593648269-O9RbzD0LNI.png?width=1200)
次はこのような形です。
![](https://assets.st-note.com/img/1707594610541-H1DQHLDr7I.png?width=1200)
どちらも3の強化ターツですがどちらを選べばいいでしょうか?
この場合は変化のしにくい方を強化します。7p(2pでも可)と1sを打った場合を比較してみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1707594861607-kRveKYLGmk.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1707594850967-dElw7srpnf.png?width=1200)
ピンズは568p8s引きで受け入れが広くなりますが、ソウズ部分は8s引き以外形が変わることはありません。変化しないほうの愚形を強化しましょう。
カンチャン強化ターツ比較の法則③
変化しないほうの愚形を強化
例
![](https://assets.st-note.com/img/1707595503566-5ttxooJpyf.png?width=1200)
カンチャン強化ターツ比較の法則まとめ
①取らない待ちを排除する
②即リーを打ちやすい部分を固定する
③変化しないほうの愚形を強化
この三つの方法はぶつかり合います。例えばこんな形
![](https://assets.st-note.com/img/1707596070254-HphyczUcHZ.png?width=1200)
待ち排除を取るのなら6s切り、即リーを取るならば7p切り、変化を取るならば6sか1s切りです。バランス良くするなら9p切りですね。この選択はあなた自身が行うべきです。聴牌チャンスだけを見れば6sか9p切りが最も多いですが、聴牌の質や河に切れている枚数などの盤面次第で正着は簡単に覆ります。
両面の強化ターツ
良形は強化しなくても埋まりやすいため、強化ターツの意識がおろそかになっている人が多いです。愚形の強化ターツでは遠くで強化している形がありました。両面も遠くで強化されている形があります。次の牌姿を見てみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1709705266475-Obyo5QF4zH.png?width=1200)
5pを切ってしまう人をよく見かけますが、ピンズの形は69pの強化ターツです。5pがあることによって9mとのシャンポンの受け入れもあります。それに気づかず5pを切ってしまってはいませんか?6sを切っても5pを切っても聴牌チャンスは変わりません。
![](https://assets.st-note.com/img/1709705715884-dCUaWyHlJR.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1709705721617-IMoMGjnyQO.png?width=1200)
聴牌チャンスが同じだからこそちゃんと場況を踏まえて選択しなければいけません。これを把握していない人は9pが3枚切れているのに強化ターツに気づかず、5pを切ってしまいます。
自分は大丈夫だと思っているそこのあなた。本当ですか?次の牌姿はどうでしょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1709706451550-uenH8EDrcS.png?width=1200)
いいところが入ったとばかりに9sを切っていませんか?この5sツモで遠くの25s強化ターツが出現したことに気づきましたか?
![](https://assets.st-note.com/img/1709706805202-lUEffp7Qff.png?width=1200)
このように超遠くで強化されている両面の強化ターツを把握できている人は多くありません。25sが薄い場合9sを残せないと弱いテンパイを入れてしまいます。
愚形の強化ターツと同様に、両面の強化ターツもすべて暗記しなければなりません。これが両面の強化ターツ一覧です。233など簡単な強化ターツは省略しています。
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実際に比較していきましょう。次の牌姿で何を切りますか?
問題7
![](https://assets.st-note.com/img/1709270180152-4nZ6DBRF8r.png?width=1200)
問題8
![](https://assets.st-note.com/img/1709271415593-8tc8fdIXLQ.png?width=1200)
問題9
![](https://assets.st-note.com/img/1709276362952-OR7AmYDNTh.png?width=1200)
問題10
![](https://assets.st-note.com/img/1709270679350-OmVZh6T6Cc.png?width=1200)
問題11
![](https://assets.st-note.com/img/1709270773286-ynpeXie1GK.png?width=1200)
即答できない人は両面同士の比較が未熟です。この後は有料になりますが、最終形の強さに直結する内容になりますので是非チェックしてみてください。
それでは問題7から解説していきましょう。
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