二十歳までのカウントダウン 6

私の夢のうちの一つに、世界一周がある。割と本気で思っている。


昨日、色んな景色をこの目で見たいと言った。

自分がいま見ている身の回りの景色ではないどこかに行きたい。


PR動画を見てくれた人がいるかもしれない。

"日常から抜け出したい"

多分、ここにつながってくる。

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私が好きなものを感じるとき、どれも「異世界感、非日常感」が伴っている。昔から、アニメやら、漫画やら、小説でも、ファンタジー作品が大好きだった。この世には存在しない、魔法や人ではないもの。そんなものに惹かれることが多かった。


自分が普段過ごして見ている景色はつまらないと感じているのか、まだ見たことのない現象、世界に想いを馳せている。

決して日常がつまらないわけではない。不満があるわけでもない。けれど、あまりにも変化がない、変哲のないものであれば、遠くの土地に憧れを抱くのは当然のことと思う。

自分が非現実を求めているのは、結局、今の生活が物足りないと思っているからじゃないのか。変わらない毎日では退屈だ。夢を見るくらいタダなんだから。そんな意識で、幻想的、ファンタジー的なものをインプットするんじゃないかな。


私はいま、建築について主に学んでいる。

ファンタジーが大好きな影響を受けて、外国の街並みを構成するその建築物に興味を持つようになった。日本の今の景色が嫌いなわけではないが、西洋の建築物には特別感情を抱いてしまう。

明治や大正期に建てられた西洋の影響を受けて建てられた建物を目にし、中に入れば、自分がその時代に行ったかのような感覚へと連れて行ってくれるから、空間というのはそれだけで人へかなりの影響をもたらす。人が感じることはその空間で決まる。私は、人に何かを与える空間を創り出したいのだ。


人が夢見て、憧れて生まれるものが幻想で、昔から人々は色んなものを生み出してきた。魔法だって存在しないから妄想に過ぎない。あったらいいな、そのものである。でも、妄想は妄想。この目で体験することもできない。毎日は何の刺激もないまま、時間だけが経っていく。ないものに憧れているくらいなら、あるものに憧れる方が現実的だ。だから私は、この世界に存在する、世界中の色んな景色を体験しに行きたい。自分が常に感じている空気ではなく、違う空気を感じたい。これは、ただの私の願望、夢である。

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街中にいると、無意識に疲れているのかな。大抵行きたいところというと、自然を思い浮かべる。前と遊ぶとき、行きたいところはない?と聞かれて、「山行きたい!海でもいい!」といわれ、「なんか疲れてる?癒しでも求めてるの?笑」といわれた。大抵友達と遊ぶとなると街中のカフェに行ったり、ショッピングしたりを想像するだろう。そこにこの返答だったのだから、そういわれてしまった。常に「キャンプ行きたい!海行きたい!」って言ってる気がする。街中で遊ぶのに、飽きてしまったかな。

ポートレート撮影で依頼を受けると、街中がいいなって言われる。雰囲気的にあんまり自然が似合わない女なんだろうか。私はこんなにも自然を愛しているのにね。(?)

特に海が好きだな。1番行きたい外国はイタリア。地中海のあの景色に一目惚れした。絶対行きたい。日本の海も好きだな、海の見える街で青春時代を過ごしたい人生だった。

今からでも青春が許されるのなら、青に囲まれて、またどこか行きたいな。

魔法が存在する世界だったらいいのにと何度も思ったことがある。けど、今の世の中には魔法のようなものはたくさん存在していると思う。

髪の毛を可愛くしてくれる美容師さんだって魔法使いだし、一食材でしかないものを料理に変えるのも魔法ともいえるし。私がなりたい、1から空間を作り出す、デザイナーだってそれこそ魔法使いだ。PRに書いた将来の夢である"魔法使い"はまぁ、こういうことです。そういうことです。

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別に日常自体に不満なわけではない。

けど、変化を求めるのは悪いことじゃないし、むしろいいことだと思う。

私が日常から抜け出したいのは、私の強い憧れと、強い夢。

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