二十歳までのカウントダウン 7

思い立ったのは、シャワーを浴びてる時だった。

カメラテストが終わって、どこかやりきれなさを感じていた。やり直したいとも思った。もし、足掻けるのなら、足掻かせてもらおう。ただ、140字を連ねるもので自分のことを知ってもらうのでは無理があるのではないかと思い、こうやってnoteを借りて連載という形で私のことを話すことに至った。

よくあるじゃん、雑誌の連載で、インタビューするやつ。あんな感じ。インタビュアーがいなくても、自分でやっちゃえばええんやと思った訳です。

記念すべき第1回目…は私が被写体を始めた馴れ初め的なことについて、って感じです

ご存知の方はご存知の通り、私はポートレートモデルとして現在活動(?)している。主にインスタで依頼を受けて、ポートレートカメラマンさんのモデルをするんだけど。別にこれって、仕事とかじゃない。趣味でポトレをしている人のお手伝いをしているだけだ。けど私は、これが楽しくて、好きでやっている。基本的に、写真に写ることが好きだ。

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小さい頃から、ブランドのスナップモデルをやっていた。せいぜいその店舗に写真が貼られるくらいのものだ。たまに、百貨店の開催するイベントとか、雑誌のスナップとかにも参加していたけど、それは小学生の頃の話。しかし、私が"モデル"に憧れるには十分なことだった。

小学6年生にして、付録目当てで人生で初めて雑誌を買った。6年生と言ったら、周りの子はすでに中学生向けの雑誌を読んでいる頃だと思う。私はこの時、少し遅れて小学生向けの雑誌デビュー。初めて買った雑誌には、モデル募集の掲載。一度、キラキラした世界に夢を見てしまったら、後には下がれなかった。モデルの応募をした。実はその少し前にもHPのキッズモデルとかにも応募していた。結果、残ったのはスナップのみだったけれども。

結局、中学生に上がったところで部活というものを見出し、そう言ったものから遠ざかっていった。制服になったこともあって、服を買う機会も減ってしまった。好きだったブランドも卒業してしまった。

高校生になった頃に、TikTokやAbemaが生まれ、"一般人の可愛い子"が日を浴びる時代になった。写真に写るのは好きだったし、インスタグラマーになることを密かに夢見だした。結局、目立ちたがりなだけなのかもしれないが。

高校3年生、女子高生ミスコンに応募した。半分のノリと半分の本気。正直まわりに知られたくなかったし自分が表に出たがりだということを知られるのが恥ずかしかった。選考はいつのまにか第二次審査まで進んでて、県代表とまでは行かなかったが、どうやら県で5番の指には入ったらしい。配信者になった瞬間だった。初めて配信というものを初めて、戸惑いはありながらも持ち前の弾丸トークを活かして退屈することはなかったかと思う。しゃべることは苦手じゃない。でもこの時、受験生だったこともあって、あまり真剣に取り組めなかった。普通に落ちた。

知ってくれてる人はいると思うのだが、去年はフレッシュキャンパスコンテストにエントリー。本当は大学のミスキャンに憧れていたのに、まさかの大学でミスキャンは開催されていなかった。先輩が出ていたのもあって、やっぱりどこか認められたくて、(誰に?)またもや懲りずに応募。気づいた時にはセミファイナルに残ってた。ちょっと自信がついた。

ミスiDは特殊だが、他のミスコンでは必ずと言っていいほどライブ配信がつきものである。フレキャンの時にも勿論配信ノルマはあったし、私もそれなりに配信した。けど、配信時間を確保するために休日が犠牲になることも嫌だったし、配信ギフトへの返答など、他の出場者と比べてどこか意識の差があったことは自覚している。髪色なんてセミファイナルの中で一人だけ青髪だった(笑)要するに、ミスコン向けの人間ではなかったということだ。いかにも女子大生、そして清楚。そんな女の子たちばかりで、私の目指すものとはずれていたのかもしれないということに気付いた。

フレキャンを見て、私に声をかけてくれたカメラマンさんがいた。初めて撮影に行った。最初は初対面の人に撮られて恥ずかしかったけど、その日はすごい楽しかった。それで思い出した。嗚呼、私、ずっとこれがしたかったんじゃん、て。

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写真を眺めるのが大好きだった。Twitterではひたすら写真家さんをフォローしているアカウントも存在する。見るのが好きだった。そして、撮るのも好きだった。実は、これまた高3の時にミラーレスカメラを誕生日に買ってもらった。OLYMPUS OMD EM10。フォルムに人目惚れしたんだけど、大学生になったらいろんなところに行って、いろんな景色をこのカメラに収めるんだって意気込んでたな。そんなことを私は忘れていたのだ。カメラが好きな人と、いろんなところに行きたい、旅がしたい、いろんな景色を見たい。そして、写るのも好きだった私に、被写体ポートレートモデルはぴったりだった。

忘れかけていた。写真が好きなこと。それを思い出して、今年の春から、本格的に依頼を受けて始めるに至ったのだ。

コロナのせいで数ヶ月自粛期間を挟み、少しずつ撮影は再開しているものの、なんせ駆け出し。それでも、見つけてくれるカメラマンさんはいる。見つけて欲しい、今いる景色とは違うところへ行きたい。そんな気持ちでモデルをやっている。

曲がりなりにも映ることが多かったためか、モデルをしている時に、表情豊かですね、と言ってくださる方が多い。自分では自然体でいるつもりだったからありがたい。今や写真も一種の芸術に含まれるし、私は自分を表現しているにすぎない。PRにも書いた気がするけど、幼少期から唯一続いた習い事は絵の教室で、それからずっと今でも、美術という表現活動が楽しい。思えばダンスが楽しかったのだって表現活動に通じるものがあったのかなと思う。

スナップのようなポートレートでもいいのだけれど、街中で撮るにしても、私は私の空気を纏って、カメラマンさんにはそれを残して欲しいなと思う。今はポートレートの依頼しかしてないけれど、最近は自分の世界を捉えてくれるような、作品撮りをしたいと思っている。勿論、カメラマンさんが表現したい世界のお手伝いもしたい。

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物を1から生み出すって、本当に凄いことだと思ってて、神様と同じなのではないかなとまで思ってる。

だから私は、生涯表現者でありたい。



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